通信制高校進学で気になるポイントのひとつが、
「通信制高校の卒業資格って、将来の進学や就職に不利にならないの?」
ということだと思います。
「通信制高校卒業」という経歴が、進学や就職に不利になるのではないかと心配する生徒がも多いです。
このページでは、全日制高校と通信制高校の卒業資格について解説しています。
通信制も全日制も、「同じ高校卒業資格」です
通信制高校は、少ない学校だと年に数日しか学校に通わなくてよかったり、授業内容や時間割も自由に決めることができます。
そのため、通信制高校に通ったことで、何か「普通と違う」資格がついてまわって、将来に不利になるのではと思う方もいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、
通信制高校に通っても、全日制高校に通っても、もらえる資格は「高校卒業資格」で内容は同じものになります。
高校の制度には2種類ある
高校には、
- 学年制
- 単位制
の2種類があります。
「学年制」は、多くの全日制高校が採用している制度で、学年ごとに必要な修得単位数が決められていて、それをクリアしないと進級することができません。
一方で通信制高校は「単位制」を採用している学校がほとんどです。
単位制の場合、3年間で卒業に必要な74単位を習得すれば良く、比較的自由にカリキュラムを組むことができます。
全日制高校と通信制高校は、この「卒業に至るまでの道のり」が違うだけといえるでしょう。
どちらも国が定めている制度に則ったカリキュラムのため、卒業資格は、全く同じ「高校卒業」となり、優劣はありません。
通信制高校卒業は就職や進学に不利になる?
通信制高校卒業という肩書きが、進学や就職に不利になることの心配をする生徒もいるかと思いますが、全日制と通信制は、一切差がないといえます。
進学については、どこの高校を出たかということではなく、入試試験の結果で合格の可否が決まります。
通信制高校でも、一生懸命勉強に励み学力を伸ばせば、日本国内どの大学でも進むことができます。
就職についても、高卒生の受入れを行っている企業の場合、学校名より個人の人間性や資質をみていることが多いです。通信制高校でしっかりと専門スキルを身に着けていれば、逆に全日制の生徒よりも「即戦力」とみなされやすいといえるでしょう。
本人が思っているほど、高校名はほとんど見られていなかったりします。
自分が行きたい通信制高校を、自由に選んでください
何度も書きますが、通信制高校と全日制の一般的な高校との卒業資格に一切差はありません。
それよりも、学校でどんな勉強や経験をしたか?という中身の部分の方がよっぽど大事です。
- とにかく高校卒業資格を得たい
- まだ将来は決まっていないけど、高校生のうちにこんな経験していたい
- 大学進学を目指して学力を伸ばしていきたい
どんな目的でもかまいませんので、自分が通いたいと思う通信制高校を自由に選びましょう。