フリースクールだと内申点はどうなる?高校受験への影響と対策を解説

「フリースクールに通うと、高校受験で必要な内申点はどうなるの?」
「欠席日数が多いと、内申点が低くなって受験で不利になるのではないか心配…」

不登校の子どもがフリースクールを検討する際、保護者の方が最も気にする点の一つが、高校受験に大きく関わる「内申点」の問題です。

公立高校の入試では特に、学力試験の点数だけでなく、中学校での成績や生活態度を記録した「内申書(調査書)」が合否判定の重要な資料となります。フリースクールに通う場合、在籍中学校での成績評価が得られないことで内申点に影響が出る可能性があるため、事前に正しい知識を持っておくことが大切です。

この記事では、フリースクールに通う場合の高校受験における内申点の扱いや、内申点への影響を最小限にするための具体的な対策について、分かりやすく解説します。

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「不登校になってもフリースクールという選択肢がある」と知っておくだけでも親の精神負担は軽くなります。いざ不登校になるとどうすればいいかわからなくなる方も多いので、情報収集だけは早めにしておきましょう。

目次

そもそも「内申点」とは?高校受験での重要性

内申点とは、内申書に記載された各教科の成績(5段階評価など)を、都道府県ごとの計算方法で点数化したものです。高校入試では、この内申点と当日の学力試験の点数を合算して合否が決まる場合が多く、特に公立高校の入試では内申点が合否判定の重要な要素となります。

内申書の評価は、主に以下の3つの要素で決まります。

内申書を構成する3つの評価項目

内申書の主な評価項目
  • 各教科の成績:定期テストの点数や授業態度、提出物などで評価されます
  • 特別活動の記録:生徒会活動や部活動、委員会活動など
  • 出欠の記録:欠席日数や遅刻日数など

学校に登校していないと、これらの評価を得ることが難しくなるため、内申点が低くなる傾向があります。特に定期テストを受けていない場合、教科の成績(5段階評価)が付けられないため、内申点全体が大幅に低下してしまうリスクがあります。

都道府県によって異なる内申点の計算方法

内申点の計算方法や入試への反映率は、都道府県によって大きく異なります。例えば、中学1年生から3年間すべての成績が反映される地域もあれば、中学3年生の成績のみが対象となる地域もあります。また、内申点と学力試験の配点比率も様々で、内申点が50%以上を占める地域もあれば、30%程度の地域もあります。

そのため、お住まいの都道府県の入試制度を正確に理解しておくことが重要です。在籍中学校の進路指導担当の先生や、不登校の親の会などで情報収集を行いましょう。

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フリースクール通学が内申点に与える影響

フリースクールに通っているだけでは、原則として在籍中学校での成績評価(内申点)は付きません。定期テストを受けていないため、評価のしようがないからです。しかし、だからといってすぐにあきらめる必要はありません。

「出席扱い制度」と内申点の関係

まず重要なのが出席扱い制度です。在籍する中学校長の許可を得てフリースクールに通うと、その日数が学校の「出席」として認められます。この制度は文部科学省の通達に基づいており、一定の要件を満たすフリースクールであれば全国どこでも活用できる可能性があります。

出席扱いが内申点に与える影響

✅ プラスの影響

出欠記録の「欠席日数」を減らすことができます。多くの公立高校では「欠席日数が一定以上の生徒は審議の対象とする」という規定があるため、これを回避できるのは大きなメリットです。

⚠️ 直接的な影響はない部分

出席扱いになったからといって、それだけで教科の成績(5段階評価)が付くわけではありません。内申点の「出欠記録」部分は改善できますが、「各教科の成績」部分は別のアプローチが必要です。

つまり、「出席扱い」は内申点の中でも特に欠席日数というマイナス要因を減らすための重要な対策と理解しておきましょう。

教科の成績(5段階評価)への影響

フリースクールに通っていても、在籍中学校の定期テストを受けていない場合、教科の成績を付けることが原則としてできません。これは、成績評価の根拠となる「定期テストの点数」「授業態度」「提出物」などの評価材料がないためです。

ただし、在籍中学校によっては、フリースクールでの学習内容をレポートとして提出したり、別室で定期テストを受けることで、一定の評価を行ってくれるケースもあります。まずは在籍中学校の担任の先生や進路指導の先生に相談してみることが大切です。

特別活動の記録への影響

生徒会活動や部活動、委員会活動などの「特別活動の記録」も、学校に登校していないと記載される内容がほとんどありません。ただし、フリースクールでの活動(ボランティア活動や文化的活動など)を「校外活動」として内申書に記載してくれる中学校もあるため、こちらも在籍中学校に相談してみる価値があります。

内申点への影響を最小限にするには、在籍中学校との良好な関係を保ち、できる範囲で学校の評価活動に参加することが重要です。完全に学校と断絶してしまうのではなく、「つながりを保つ」という姿勢が大切です。

内申点のために今からできる具体的な対策

内申点への影響を少しでも減らし、高校受験の選択肢を広げるために、家庭でできる具体的な対策をご紹介します。すべてを完璧に行う必要はなく、子どもの状態に合わせてできることから始めることが大切です。

対策①:在籍中学校との連携を密にする

出席扱い制度の活用はもちろん、内申点について相談するためにも、在籍している中学校との良好な関係を保つことが最も重要です。担任の先生やスクールカウンセラーに定期的に連絡を取り、子どもの様子や学習状況を伝え、協力体制を築きましょう。

フリースクールに通い始めたことを報告する際は、「学校に行けない子ども」ではなく、「別の環境で学び直している子ども」という前向きな姿勢で伝えることがポイントです。また、フリースクールでの活動内容や学習進度を定期的に報告することで、学校側も内申書作成時に参考にしやすくなります。

対策②:定期テストだけでも受ける努力をする

教科の成績(内申点)を得るためには、評価の根拠となる定期テストを受けることが不可欠です。教室で受けるのが難しい場合でも、保健室や相談室などの別室で受験させてもらえるケースが多くあります。

たとえ点数が振るわなくても、「テストを受けた」という事実が評価につながる可能性があります。まずは1教科だけでも受けてみる、という目標から始めてみましょう。また、学習の遅れが気になる場合は、学習支援が充実したフリースクールで基礎からやり直すことも効果的です。

💡 定期テスト受験のポイント
  • 別室受験が可能か、事前に学校に相談する
  • 得意科目や興味のある科目から始める
  • 時間を短縮してもらえないか交渉する
  • 保護者が付き添えるか確認する
  • フリースクールのスタッフにサポートを依頼する

対策③:提出物だけでも出す

授業に参加できなくても、課題やワークなどの提出物だけでも提出することで、学習意欲があると評価してもらえる場合があります。フリースクールで取り組んだ内容をレポートとして提出するなど、学校と相談してみる価値はあります。

提出物の内容や形式について、担任の先生と事前に相談しておくとスムーズです。例えば、教科書を使った自主学習ノートや、オンラインフリースクールでの学習記録などが認められる場合もあります。

対策④:出席扱い制度を活用する

出席扱い制度を活用することで、内申書の「欠席日数」を大幅に減らすことができます。多くの公立高校では、欠席日数が一定数を超えると、いくら学力試験の点数が高くても不合格になる可能性があるため、この制度の活用は高校受験における最重要対策の一つと言えます。

出席扱い制度を利用するためには、通うフリースクールが一定の要件を満たしている必要があります。出席扱いの実績が豊富なフリースクールを選ぶことで、手続きもスムーズに進みやすくなります。

対策⑤:フリースクールで学習習慣を取り戻す

内申点対策として見落とされがちなのが、「学習習慣そのものを取り戻す」ことの重要性です。不登校期間中に勉強から遠ざかってしまった子どもにとって、いきなり中学校の定期テストに挑戦するのはハードルが高すぎます。

自分に合ったフリースクールで少しずつ学習習慣を取り戻すことで、自信がつき、中学校のテストにも挑戦しやすくなります。特に中学生向けフリースクールでは、個別カリキュラムで基礎から丁寧に学び直せるため、無理なく学力を伸ばすことができます。

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「不登校になってもフリースクールという選択肢がある」と知っておくだけでも親の精神負担は軽くなります。いざ不登校になるとどうすればいいかわからなくなる方も多いので、情報収集だけは早めにしておきましょう。

内申点を重視しない高校という選択肢

ここまで内申点対策について解説してきましたが、実は内申点をほとんど重視せず、当日の学力試験や面接で合否を決める高校も多く存在します。内申点に不安がある場合は、こうした高校を選択肢に入れることも有効な戦略です。

私立高校のオープン入試

私立高校の中には、内申書をほとんど見ず、当日の学力試験の結果だけで合否を決める「オープン入試」を実施している学校があります。特に都市部の私立高校では、このような入試形式が増えています。

オープン入試のメリットは、不登校期間があっても当日の試験で挽回できる点です。ただし、競争率が高くなる傾向があるため、しっかりとした学力対策が必要です。学習支援が充実したフリースクールで受験対策を進めるのがおすすめです。

通信制高校

通信制高校は、内申書を必要とせず、書類選考や面接だけで入学できる学校がほとんどです。不登校経験者にとって最も入学しやすい選択肢の一つと言えます。

近年の通信制高校は、単なる「高卒資格取得の場」ではなく、個別指導や専門コース(プログラミング、デザイン、eスポーツなど)が充実しており、大学進学を目指すこともできます。フリースクールの中には、提携する通信制高校への進学サポートを行っているところもあります。

不登校経験者向けの配慮がある高校

全日制高校の中にも、面接や自己申告書などで、不登校の期間に何を考え、どう努力したかを評価してくれる高校があります。特に私立高校では、画一的な内申点よりも、一人ひとりの個性や成長を重視する学校が増えています。

こうした高校を探す際は、フリースクールの見学時に進路指導の実績を確認したり、不登校の親の会で情報交換したりすることが有効です。

高校のタイプ内申点の重要度メリット注意点
公立高校(一般入試)⭐⭐⭐⭐⭐学費が安い内申点の影響が大きい
私立高校(オープン入試)⭐⭐当日の試験で挽回可能学費が高め、競争率が高い
通信制高校入学しやすい、柔軟な学習自主性が求められる
不登校配慮のある私立高校⭐⭐⭐個別評価、手厚いサポート学費が高め、学校数が少ない

まとめ:中学校と連携し、できることから始めよう

フリースクールに通う不登校の子どもにとって、内申点の問題は高校受験における大きな壁となり得ます。しかし、対策が全くないわけではありません

まずは、出席扱い制度を活用して欠席日数を減らすこと。そして、在籍中学校とよく相談した上で、定期テストや提出物など、できる範囲のことから少しずつ取り組んでいくことが重要です。

同時に、内申点以外の部分を評価してくれる高校(私立高校のオープン入試、通信制高校、不登校配慮のある高校)も視野に入れ、子どもの選択肢を広げてあげましょう。

✅ 今日からできる小さな一歩

一人で抱え込まず、学校やフリースクールのスタッフ、親の会などと協力しながら、子どもに合った進路を探していくことが大切です。焦らず、子どものペースで一歩ずつ進んでいきましょう。

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記事監修

阪口 裕樹のアバター 阪口 裕樹 編集長

自身の発達障害の経験から「生徒一人ひとりに合った学校選びをサポートしたい」という想いで2013年からサイト運営を開始。卒業生への直接取材と、公式サイトや資料に基づいた徹底的な情報検証を続け、現在は年間110万人が訪れるサイトになりました。このフリースクール選びのサイトでは読者が本当に知りたい情報を、分かりやすく誠実にお届けすることをお約束します。

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