長野県立松本筑摩高校の年間学費
35,220円~/年間
※上記は通信コース/就学支援金適用時の金額
※住所を入力すると通学県内にある学校高校の資料をまとめて請求できます。
こんにちは!長野県立松本筑摩高校の定時制を卒業したROKOKOです。
学校の雰囲気や設備はどんな感じ?と気になる方に向けて、「卒業生の本音」をお話していきます。
学費情報や偏差値についてもまとめました。学校選びの参考にしていただけると嬉しいです!
長野県立松本筑摩高等学校の基本情報
住所 | 長野県松本市島立2237(最寄り駅:JR大糸線島高松駅。島高松駅から筑摩高校まで徒歩約23分) |
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通学コース | 午前・午後部 夜間部 通信制 |
学費 | 入学料:220円 授業料:1単位220円 教科書代:およそ25000円 教育振興会費・生徒会費:10000円 |
スクーリング | 週に1回程度。日or月の登校。年間約30日。 |
松本筑摩高校のはじまりは、昭和34年、昼間部と夜間部の定時制課程と通信制課程を併置した学校として出発したことでした。無理なく4年で卒業することを基本としてカリキュラムが組まれています。
さまざまな変遷を経て現在に至っており、学生時代にいじめや不登校などを経験し学校に行きたくても通うことの出来なかった経験を持つ人達が多く通っています。
在籍数は400人ほどいて主な年齢層は10代ですが、少数ですが学び直しなどを理由に通っている40代の生徒もいます。
長野県立松本筑摩高校の学費
長野県立松本筑摩高校の学費は次のとおりです。
入学料 | 220円 |
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授業料 | 220円/1単位 ※就学支援金により無料 |
教科書代 | 25,000円程度 |
教育振興会費・生徒会費 | 10,000円 |
年間合計 | 35,220円 |
長野県立松本筑摩高校は公立高校のため、就学支援金が差し引かれ、授業料は実質無料となります。年間の支払い総額は【35,220円程度/年】となります。
これとは別に、協力校や本校に行くときの交通費がかかります。
通信制高校といっても、完全に通いのない学校はありません。国が単位取得で必要と認める日数は学校に行く必要があるため、なるべく近くに本校・協力校があるかは事前に調べておきましょう。
長野県立松本筑摩高校の偏差値
通信制高校は希望をすれば誰でも入学することができるので「偏差値」と呼ばれる基準はありません。
しかし長野県立松本筑摩高校に入学するには通信制独特の全日制とは大きく違った学習の仕方を理解していないといけないため、体験入学または学校説明会に参加していることが必須です。
願書はこの体験入学か学校説明会に参加していないと手に入らないため、松本筑摩高校の通信制に興味がある人は実際に入学するかしないかは別として、とりあえず参加しておきましょう。
長野県立松本筑摩高等学校の通学コース
通信制課程では、以下の条件を満たすと卒業できる仕組みとなっています。
- 74の単位が認定される
- 必履修科目が履修済み
- 特別活動の条件が満たされている
- 休学期間を除き、高校に通算3年以上在籍
通信制では、学習の仕方や方針は、自主学習を基本とし教科書を使用してレポートを作成することで学習を進める要領となっています。
定時制課程では、自分の生活スタイルに合わせて学習する時間を選ぶことが出来ます。
所属する部のみ、1日4時間授業で学ぶと、4年間での卒業となります。
所属する部以外の授業も受けると、3年間での卒業も可能です。
授業以外の時間帯も有効活用が可能で、各自の様々な活動に時間を充てることが出来ます。
夜間部では、卒業には通常4年間かかりますが、通信制の併用または高等学校卒業程度認定試験、その他定められた学修の単位が認定されれば3年間での卒業も可能です。
その中でなぜ定時制課程の午前部にしたのかというと、朝早くから登校し早めに授業を終わらせて、午後の時間を自分のゲームなどの遊びや自主勉学など時間に充てたかったからです。
通常であれば4年間で卒業するところを3年間で卒業できるように努めたいと思い、午前中は目いっぱい、午後の時間帯の授業も選択してみっちり授業の時間割を組み、勉強していました。
その結果、無事に3年で卒業することが出来ました。
他には、授業のない休み時間や昼食などの時間を友達や先輩と共にしながら、保健室などで先生方に話を聞いてもらっていました。
定期考査については、2~3週間くらい前にそれぞれの科目の先生方から発表されたテスト範囲に合わせて授業が進行していきます。
テスト当日日課は普段と少し異なり、テストがない時間は次の時間のテストに備え学習している人が多くいました。
長野県立松本筑摩高等学校の設備の充実度、専門授業の質
学校の設備としては、相談室という部屋がありました。
どのような部屋かというと、生徒が学校や家庭での生活で困っていることや話したい事柄についてそこにいる先生に話を聞いてもらうといった場所です。
その時間帯に授業がある場合は、その授業の先生とカウンセリングの先生のサインがあれば、公欠といって、その授業が欠席扱いにならないというシステムになっています。
僕は、自分がこれから先の人生、失敗だらけなのではないか、うまく行くかどうか、などストレスや不安を感じることが非常に多く、授業のない時間帯に先生方には毎日のようにたくさん話を聞いてもらっていました。
専門授業としては、毎週水曜日に、進路学習とSST(ソウシャルスキルトレーニング)の時間があります。
各進学先の専門学校・大学や就職先の企業の方々やSSTの先生をお招きして話を聞いたり、考えたりしながら皆で学習する時間となっています。
僕がいたころは非常に内容の濃いものとなっていました。
長野県立松本筑摩高等学校のイベントや学校行事
校長先生やPTAの方々からのお話、校歌斉唱などが行われます。3月には、卒業式がおこなわれ、その生徒の皆さんの実績や功績を称えながら送り出します。
部活動についても運動部と文化部があり、僕は野球部に所属していましたが、体調の影響もあり途中退部となってしまいました。
そして、筑摩高校の一番の目玉の行事は、文化祭で、『くれきの祭』と呼ばれています。
8月末の3日間に渡っておこなわれ、最初の日は在校生のみで、開祭式があります。
次の2日間は、それぞれの部活動やクラブ活動の人達による催し物もあります。
一般公開にもなっていて、僕はお化け屋敷を友達と一緒に企画したり、準備をしていたのが良い思い出となっています。
他にも、ジュースやフランクフルト、ポップコーンなどの飲食物の販売や各部活・クラブ活動による展示もあります。
卒業生となった現在も毎年欠かさずに行っていて、当時の仲間と共に楽しい時間を満喫しています。
長野県立松本筑摩高等学校の雰囲気やいじめ
掃除の時間は、雑巾がけはありませんでしたが箒を使ってゴミを掃いたりしていました。
避難訓練の際は、皆がべらべらおしゃべりをしていて、消防署の人達から「集中・緊張感に欠如している」と叱責を受けていました。
学校のスタイルとしては、それぞれが障害や病気・不登校などのさまざまな事情を抱えているため、それぞれのペースで学び、授業のない時間帯では保健室や相談室などでお互いのプライベートや悩み事といった話題について語り合いながらゆったりと過ごします。
しかし先生方や学校側から与えられた課題についてはきちんと全うするというのが学校全体としての雰囲気・傾向でした。
いじめに関しては僕が知る限りだとなかったと思いますがあったとしても先生方や保護者がその都度ケアにあたり、収束させていたように感じます。
前述のとおり松本筑摩高等学校は進路学習や生徒のコミュニケーション能力・社会への適応能力の向上についても力を入れている学校です。
受験に合格するためには、そのような事柄への意欲的な姿勢をしっかりと見せていくことが重要なのだと思います。
長野県立松本筑摩高等学校の卒業後の進路
例えば、農業の勉強がしたい人は、農業の学校へ進むための準備や勉強をします。
僕の先輩では、お菓子の道に進みたいとの希望で調理の専門学校に進んだ人がいました。
その先輩は今、そこで学んだ知識を活かし現在働いている職場で仲間の人達と共にお菓子作りに奮闘中です。
僕は、会計士の勉強がしたいと思い、専門学校へ進学しました。
先生方と一緒にその専門学校まで出向いて、学校についての説明を受けたりしました。
就職したい分野やジャンルの企業・学校の詳しい情報など、進路探しに必要な情報は職員玄関のある棟の1階に設置されている進路指導室に資料が多く置かれていて、そこにあるパソコンを使用して情報を集めることも出来ます。
先ほど紹介したSSTや進路学習の時間を通して面接に必要な情報や知識も先生方との面談を通して蓄えることが出来ますそして、それぞれが進学や就職を希望する方面やジャンルに適した勉強の仕方についてもアドバイスしてくれます。
長野県立松本筑摩高等学校への進学を検討している生徒へ
僕は筑摩高校に対しては次のようなイメージを抱いています。
生徒一人一人の心や思っていること、考えていることを見つめつつ対話を重ね、その中でできることや良い部分を増やし一緒に過ごすいうことを第一に考えている学校だというイメージです。
先生方や先輩方、仲間の同級生たちからそのように接してもらい、僕も休み時間や休日も一緒にたくさん話したり遊んだりしていました。
通っていたころの自分は学習意欲に満ちていていろいろなことがどれだけ出来ていても、常に向上することを忘れない自分を目指して日々通い、学習していました。
文化祭の時も夏休みには準備のために休みでも学校に出向き準備をしたことは今でも懐かしく感じます。
そのようにして経験を積みながら学ぶべきことはしっかり学び、卒業することが出来たのは先生方や仲間の存在があったからこそのことだと思っています。
自分にとって本当に必要なものとは何か、あるいはその日その時に本当に重要な経験が出来る場所どうかを考慮しながら高校選びを進めてほしいと考えています。