星槎高等学校(立川キャンパス)を卒業したタカアキです。
学校の雰囲気や設備はどんな感じ?と気になる方に向けて、「卒業生の本音」をお話していきます。
学校選びの参考にしていただけると嬉しいです。
星槎大学付属星槎高等学校(立川キャンパス)の基本情報
住所 | 福島県郡山市栄町5-16(最寄駅:東北本線郡山駅) |
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通学コース | 各学習センターにおいて、週5日から土曜日コース、月1日コースまで、生徒個々のニーズに合わせた授業選択が可能です。 |
学費 | 入学金:20,000円 施設設備費:25,000円(毎年徴収) 授業料:15,000円 ※別途教材費、基礎学習プログラム、集中スクーリング費用ならびに体験学習費用等は別途必要 |
スクーリング | 平日の週3日を基本としていますが、生徒個々のニーズに応じて土曜日コース(週2日程度)、週5日、月1日コースを用意しています。 |
学費は私立なので年間60万くらいでしたので、授業料は公立高校よりは高くなってしまいますが、生徒の一人一人のサポートに見合った価格でした。
星槎大学付属星槎高等学校(立川キャンパス)の通学コース
私はもともと偏差値50くらいの公立の高校を目指して受験し、その後、全日制の都立高校に合格し、そこに通っていました。
しかし、あれだけ高校受験の勉強に励み、合格したにも関わらず、学校に馴染めず不登校になり、単位が取れなくなり、この高校に転校しました。
選択したコースは生活リズムを正すため、また、できるだけ依然通っていた全日制高校のような生活を送りたかったので、週3から週5コースを選択していました。
時間割は少しの必修科目と多くの選択科目を自分で選んで組み立てていきます。
ちなみに、イブニングコースを選択している人は対人恐怖症だったり、起立性低血圧で朝起きるのが困難、ネット依存症、などといった疾患を抱えるなどの理由で、昼間のコースに通いにくい生徒でも通いやすい環境を用意してくれます。
オンラインコースや土曜コースは、高認を取得することを目標として、勉強に再チャレンジする成人の方が選択していることが多かったです。
星槎大学付属星槎高等学校(立川キャンパス)の設備の充実度、専門授業の質
高等教育の必修授業は週に3時間くらいあり、あとは自分の知りたい知識から専門的な学問などから興味のある分野のゼミを選択していきます。
かなりの数のゼミがあり、それぞれやりたいことが見つかると思いますし、普通の全日制高校ではできないような素晴らしい体験や専門技術も教えてくれますし、全学年でやるので、先輩や後輩とのつながりが部活に入らなくてもカリキュラムの中でできます。
しかし、ゼミはキャンパスによって異なるのでやりたいことと通いたいキャンパスについてはじっくり検討することを私はお勧めします。
創作ゼミ モーターサイクルゼミ、パソコン映像ゼミ、音楽ゼミ、木工ゼミ、ペーパークラフトゼミなどといった芸術系のゼミもあれば、フィールドワークゼミ、スポーツゼミ、トレーニングゼミといった体を動かしたい人向けのゼミ、また、クッキングゼミ、ビューティーゼミ、メイクゼミのような生活や身なりやファッションについて探求できるゼミがあります。
もちろん、趣味に関連したゼミに限らず大学進学や就職、資格取得を目的とした進学ゼミ、ビジネスゼミ、福祉ゼミなどもあり、将来のことを考え始めている子や、自分の強みを作りたい子、特に3年生になるとこのようなゼミを選択する子が多いです。
ちなみに私のお勧めは2年時に選択していたフィールドワークゼミで、友達や先生とたくさんのお肉を買い込んでバーベキューを屋外でやったのが思い出に残っています。
3年時では進学ゼミに入り、看護専門学校受験の方法をそこでゼロから知りました。
学校設備は古く小さな校舎ですが、運動するときは歩いてすぐの柴崎体育館などを貸し切りで利用しました。
星槎大学付属星槎高等学校(立川キャンパス)のイベントや学校行事
イベントは普通科の高校よりとても星槎高等学校ならではの独特なものが多く、生徒の特技や、自分のちょっとした良いところ、チームワークなどを引き出してくれて、たくさんの自身を身に付けてくれる行事でした。
星槎の高等学校は立川に限らず八王子や湘南など全国各地に高校があり、全国の星槎に通う6,000人の生徒が、スポーツ、歌・バンド、総合パフォーマンス、美術展、映像作品、料理、伝統競技、駅伝、フットサル、文芸作品、など自分の得意な部門で思いっきり競い合う星槎オリンピックというものがあります。
「オリンピック」や「競技」と聞くと、スポーツが得意な子だけが活躍するイメージがありますが、運動が苦手でも文化活動は得意な子、趣味を生かしたい子、どんな子も参加できるイベントです。
中でも私が一番嬉しかったイベントは、年度末に開かれる「全員が表彰される表彰式」でした。
毎年1年間、生徒一人一人の性格や良いところ頑張っているところを先生たちが生徒全員をみて評価し、その子にふさわしい名前の賞がつけられた表彰状が授与されます。
大きな会場を借りて、たくさんの友達や先生、そして親たちがの拍手してくれたりほめてくれたりしました。
全日制の高校に通っていた時、勉強も部活も友達関係もすべて躓いて不登校になり、出席日数が足りなくなって星槎に親の言いなりで転校し「生きている意味が分からない」と自信を無くしていた時期のことを思い出すと表彰状をもらったときは思わず涙が出ました。
そして何より「生きていてよかった」と思わされる瞬間で、自信をつけることができました。
星槎大学付属星槎高等学校(立川キャンパス)の雰囲気やいじめ
私は同じようにもともと全日制の高校に通ってはいたものの、不登校になって転校してきた子や、対人恐怖症で精神科に入院していた子、親とうまくいかず、施設で暮らしている子、前の学校でいじめを受けて学校に通えなくなってしまった子など、同じ悩みを抱えた子が多く友達もたくさんできました。
何よりもよかったところは、みんな「人の痛みが分かる子」がたくさんいるので、スポーツの授業でミスをしても、テストで赤点ばかりとっても、人を馬鹿にしたり、悪意のあるからかいをしたり、いじめのような行為や言動をする子はいませんでした。
むしろ、応援してくれたり、相談に乗ってくれたり、そばにいつも誰かがいてくれてとても暖かい環境で、友達に会いたくて学校に行くくらい私はこの学校の雰囲気が好きでしたし、卒業した今でも時々顔を合わせています。
先生たちもみんな、生徒の名前を下の名前で呼んでくれたり、ニックネームをつけて読んだり、親や友達のように接してくれて、当初人見知りでボッチ飯を隠れて食べていた私に「お昼ご飯も一緒に食べよ」と言ってくれるくらいアットホームな環境でした。
星槎大学付属星槎高等学校(立川キャンパス)の卒業後の進路
先述したように私は高校1年生の時に、常に気持ちが沈んでいて、「明日が来るのが怖い、嫌だ」と思っていたつらい時期がありました。
そして星槎に転向してから同じような悩みを抱えた友達や、生きるつらさに耐え続けた結果、病気に至ってしまった友人、学校に行きたくなくて自殺した同世代の子のニュースなどをみて、そのような子たちの支えになれる仕事に就きたいと強く思いました。
「将来は小児精神科の看護師になって、少しでもつらい思いを抱える子に寄り添いたい!」と思い看護学校を受けることを決断しました。
3年時では進学ゼミに入り、専門学校の受験の方法をそこでゼロから知りました。
また、朝学習の時間や、夕方の学習時間なども文系理系、各一人ずつ先生が自習でついていてくれて、応援コメント入りの記録表も作ってくれました。
私は生物基礎、化学基礎、国語・数学・英語と受験科目が多かったですが、先生たちが冬休みもずっとサポートしてくれて、中学レベルの学力から始めた受験勉強でしたが無事、看護専門学校に合格できました。
また、私の友人はこの高校の専攻科に進んだ子もいました。
専攻科というのは高校卒業後に次のステップに向けてさらなる実践を積むために1年ごとに設けられる課程で、もう少し時間をかけて進路を考えたい人のためを考えたコースで、「パソコンのスキルを学びたい」、「ゆっくり今後の自分と向き合いたい」と言っていました。
現在その子はホテルに就職して働いています。
自分の趣味や興味のあること、普通の学校では教えてもらえないことも身を通して学べます。
よかったら検討してみてください。あなたの持つ力を発揮して生きる毎日が待っているかもしれません。