2月の受験シーズンを前に、1月はどの通信制高校も、説明会やオンラインでの個別相談会が活性化。受験がない代わりに説明会参加が必須、という学校もあるので、希望校の入学を逃さないよう、学校資料は今日取り寄せて確認しましょう。

*早い学校は翌日に資料が届きます。家族で話し合う時間が取るためにも、複数校の資料を取り寄せて検討しましょう。
熊本県立湧心館高等学校ってどんな学校?
学校の雰囲気や設備はどんな感じ?
と気になる方に向けて、「卒業生の本音」をお話していきます。学校選びの参考にしていただけると嬉しいです。
熊本県立湧心館高等学校の基本情報
住所 | 熊本県熊本市中央区出水四丁目1番2号 |
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通学コース | 併設校・単位制による通信制過程・普通科 |
スクーリング | 本校:2週間に1回程度(日、月) 協力校:1ヶ月に1回程度 |
学費 | 入学金:500円 授業料:8400円(前期入学) 校納金:13150円 教材費:約35,000円 合計学費:約60,000円 |
熊本県立湧心館高等学校では、日曜日or月曜日のスクーリング(通学)が月に2~3回ほどあります。
自宅では時間が取れるときにレポート(宿題)を作成して、それを学校へ郵送し採点してもらうことになります。
年のうち4月と10月に入学することができます。
コミュニティ金銭的理由で通学している人、学力的に行けなかった人、
子育てしながらの人、いじめで高校を中退して再入学に至った人、持病や入院によって毎日学校へ行くことが難しい人、格好の制限が少ないからという理由で派手な格好をする人、
高校を卒業せず就職した大人が高校卒業したいからといった理由で通学している人達です。
年齢層は16~80歳まで幅広い学校です。そして県内で唯一、私服通学が可能です。
熊本県立湧心館高等学校の通学コースと時間割

熊本県立湧心館高等学校の通信制過程は「普通科」のみで、通学コースは
- 3年で卒業するコース
- 4年で卒業するコース
2つがあります。
3年制は普通の高校と変わらない授業料のコースで、4年制はゆとりが持てる、ゆっくり勉強できるコースです。
勉強スピードが小学校の時から特別遅かった私は、4年制で卒業しました。
午前は3時間、午後が4時間。昼以外の休憩時間は10分。時間割りはあまり他の学校と変わりないのではと思います。
授業数が年間通して普通の煌々と比べて少ないので、一年分の時間割りを冊子でもらっていました。
お昼も1時間ほどあります。
外へご飯を買いにバイクや車に乗っていったり、あるいは外食をファミレスなどで済ませる人などお昼は本当に自由でした。
ただ、購買がたまにしか開いておりませんでした。外へ買いにいくのがおっくうな人は、コンビニでお弁当を買ったりお弁当を作ってきたりしたらいいかもしれません。
ホームルーム以外はほとんどが移動教室でした。
自分専用の机はなく、ロッカーは靴しか入らないスペースなので、教科書や体操服を常に持って移動するのはつらかったです。
様子を見て教科書が必要ない授業がないか、車かバイクで来ているならそれらに積んでおくなどの工夫も考えられますが、私は一泊用のボストンバックに教科書を入れ、もう一つの手提げかばんに財布やケータイなどを入れていました。
月に2、3回しか来れない人には大きなロッカーを与える余裕はないようです。
熊本県立湧心館高等学校の設備の充実度について

教室にクーラーはなく、専門授業に使う音楽室や理科室、視聴室などにはクーラーがついてました。
とはいっても理科室で理科道具を使ったりする本格的な授業はありません。設備はそろっているのですが。
体育には体育館、別学年の授業が被ることもあるため体育館は2つあり、それでも体育館が使えない時はグラウンドです。
本格的な運動はなく、たいていは準備運動、ただグラウンドを走る、バトミントンやバレーをひたすらやるといった具合ですね。
図書館は申請すればカードを作ることができ、返却は次のスクーリングの時になります。
平日も同校の全日制の授業があるので、ど書簡が利用できます。学生が好きそうな漫画や雑誌、勉強用の資料がそろっています。
きついことにエレベーターは先生、年配の生徒の方向けのものなので、健常である人は1年生のうちは最上階まで荷物を持って階段を上る必要があります。
そして、迷子になりやすいです。
定時制にくわえ、全日制の棟もあり、それらの大教室などを通信制の教室として借りている状態なので、とっても広いのです。
地図を見てもよくわからない場合は、その辺の人か先生に聞いてみましょう。特殊な学校なので、先生であろう貫禄のある人に話しかけると、その人も同じ生徒だった、なんてこともありますが。
それと、「その授業に出席しました」という出席確認と証明のために参加した授業、名前、学校番号、何限目だったかを記入するカードがあります。
午前の授業だけ、午後の授業だけ受ける人がいるために、クラスでの出席を確認することが難しいからなのですが、面白い仕組みだと思ったものです。
熊本県立湧心館高等学校のイベントや学校行事

文化祭はあったのですが、私は人と協力して活動するのが苦手なので1回も参加したことがありません。
つまり参加は自由です。
もともと活動的な人たちが出し物などを準備して盛り上げてくれているので、苦手な私はパスしました。
部活、もしくはクラブがあるので気になる場合は先生に聞いてみるといいでしょう。
友達はバレークラブに入り、県大会で優勝するチーム出るほどまでに活躍することができました。
通信制だからと言ってスポーツに対して消極的なことはありません。
高校の情報誌を編集、まとめる人たちもいました。
その情報誌の挿絵に学生たちが描いてくれたイラストを入れたり、部活での試合成績、季節のこと、行事のこと、テスト範囲とその対策などが載せてあり見ていて楽しかった覚えがあります。
放課後には人権学習の時間がありました。
それも自由参加なのですが、その授業に参加することで単位の足しになったりすることがあるので、出ておいて損はないと思い最初のうちは出席していました。
そのうち参加しなくなってしまいました。
成績に余裕があれば参加しなくても大丈夫なものがいいですね。
熊本県立湧心館高等学校のクラス内の雰囲気やいじめについて

雰囲気は独特のものがあります。
家庭や個人の事情が言い方は変ですが、普通ではない人たちばかりだったので、自分たちのペースで頑張ろうとしている人たちばかりです。
もちろん同じ人間なので話してみると普通に話してくれますが、変に調子に乗る人もいれば話しかけてもおどおどして対応してくれない人など、個性的な人たちばかりな気がします。
とある女子グループと話をする機会があり、美容家電を貯金が少ないのに買った話などをすると「えっ 女の子っぽいことするね」と驚かれました。
サバサバしていたり金銭的に余裕のない人たちが比較的多かったのも影響していると思います。
自殺未遂経験者の方もそれなりにいたのですが、むしろ自殺未遂経験仲間がいたことで学生生活は充実していたようです。
やたら金持ちな人も普通にいましたけどね。
お金持ちの知り合いは偏差値の問題で通信制に通っていたそうです。
派手&授業中に大きい声で話す、トイレでタバコを吸う人は大体1学年の内にいなくなっちゃうので、その1年だけそういった人たちと摩擦がないように生活すれば大丈夫です。
とはいっても、話しかけられても調子に乗った言葉を使うだけで暴力とかはありませんでしたよ。
高校を辞めて再入学した人たちや義務教育に馴染めなかった人、そもそもいじめにあっていた人が通っていたので、いじめはありませんでした。
カーストはあった感じがしましたが、グループ選びをすれば問題ないでしょう。
熊本県立湧心館高等学校 卒業後の進路について

それこそ自分次第になります。
中には地方1番の大学の医学部に進学した人、県でも難関の大学に進学した人は少なくありません。
平日のほぼ空いた時間を勉強に当てれば、大変ですが地方で一番いい大学に行くことは不可能ではありません。
でも先ほども言ったように本人にその気があり勉強すればの話です。
進学をする大多数は近くの大学、自分の好きな分野の専門学校だった印象が強いです。
中には卒業資格の存在しない技術をつけることだけに重点を置いた教育機関へ入学する人もいました。
就職は比較的少数です。時代なのかもしれませんが、通信制を卒業してすぐ社員として就職は難しいです。
進学をしない人も多かったので、そのままバイトをする人もいました。
進学する場合も就職につなげるバイトなどに就く場合も、将来をよく見て決めた方がいいと思います。
私はそのあたりのことをよく考えていなかったせいか、進学もバイトもしませんでした。
卒業後後しばらくして就職につなげるためにスタッフ教育のしっかりしたバイトを始めてたことがあったのが、自分に合わなさ過ぎて体を壊しました。
周りと同じペースで勉強ができるわけではないのに、普通の人がしている仕事を無理にしたのがいけなかったのかもしれません。
通信制を卒業してから、ではなく、高校生のあいだに進路にしても自分がどういう社会貢献なら合う人間なのかということも考えておくことをお勧めします。
熊本県立湧心館高等学校への入学を考えている方へ
ただそれには責任が伴います。
レポートが忙しくてできない、授業が難しいのでレポ―ト放置、スクーリングめんどうくさい…。
悪いこととは言いませんが、それによって卒業は遠のいていくし、留年すれば同学年だった友達とも同学年ではなくなります。
それでもやり直すことは何度でもできますから、自分のペースで進めてくださいね。無理に頑張らなくていいのです、諦めないでください。
2月の受験シーズンを前に、1月はどの通信制高校も、説明会やオンラインでの個別相談会が活性化。受験がない代わりに説明会参加が必須、という学校もあるので、希望校の入学を逃さないよう、学校資料は今日取り寄せて確認しましょう。

*早い学校は翌日に資料が届きます。家族で話し合う時間が取るためにも、複数校の資料を取り寄せて検討しましょう。