通信制高校卒業のデメリットは?進路や就職活動に影響はあるか解説

通信制高校は時間的な自由度が高いだけでなく、自分のやりたいことを集中して学べるメリットがあります。

ただ、後悔しないで通うためには、良い部分だけでなくデメリットのついて知ることも大切です。

今回は、進路や就職活動に悪い影響を与えることがないよう、通信制高校のデメリットやそれを補う方法に紹介しましょう。

目次

通信制高校入学にデメリットはあるの?

通信制高校の良い所ばかり見て、欠点となる部分に目をつぶっていると、大学進学や就職など将来の進路に悪い影響を与えることもあるかもしれません。

デメリットを事前に知っていれば、悪い結果になることを回避することもできます。ここからは、通信制高校のデメリットについて紹介しましょう。

1.自主性や自己管理能力を求められる

通信制高校の魅力は自分のペースで学習できるということですが、これは裏を返せば「いくらでもサボれる」ということにも繋がる可能性があります

通信制高校は、全日制高校と違い、毎日学校に通う必要はありません。だからこそ、74単位を修得するため、自分で決めたとおりに学習を進められるよう自分を管理する必要があります。

公立の通信制高校は、私立の通信高校のような学習についてのサポート体制が充実しておらず、卒業率も40%程度と言われているのです

通信制高校は学習スタイルが自由なので、強い意志や自己管理能力がなければ、途中で嫌になってやめてしまいやすくなります。卒業できなければ、最終学歴は中学卒業となり、自分の将来の進路を狭めてしまう可能性もあるでしょう。

ただ、社会に出れば誰の力も借りず、自分一人で何かをしなければならないことも多くあります。

自主管理が苦手な人も、通信制高校に入学することで自己管理能力や自主性を鍛えることができれば、今後のためにもなります。

どうしても自分を管理することができない、勉強でわからない所が出てきて途中で投げ出さないか不安という場合は、私立の通信制高校を選んでみましょう。私立の方が公立よりもサポート体制が充実しているため、自己管理能力の低さをカバーすることができます。

2.人との関りが少ない

全日制ではなく通信制高校を選択する人は、中学時代に人間関係が上手く行かず、学校へ通いたくても通えなかった人も多くいます。

通信制の高校は毎日通って苦手な人と顔を合わせる必要がなく、人間関係で苦労している人にとってはありがたい環境と言えるでしょう。

しかし、卒業後に進学するにせよ、就職するにせよ、これからも人と関わらない環境で生活するような状況になることは滅多にありません

面接で緊張してしまったり、短所で「人付き合いが苦手」と答えてしまったりすると、面接が不利になってしまうことも考えられるでしょう。全日制の学校では、人との関わり方を学んだり、長く付き合える友達を見つけたりという側面もあります。

ただ、人付き合いが苦手な人が全日制に通い、人間関係が原因で高校中退しては元も子もありません。

通信制高校でも、週に一回程度、スクーリングという学校で授業を受ける場面もあります。スクーリングには、自分と同じような悩みを持った人もいます。通信制高校に通う時は、ゆっくり、焦らず、自然に仲の良い友達を作っていくようにしましょう。

また、通信制高校の中には、少人数で指導を受けられる個別学習室を利用しながら、少しずつ集団生活に慣れていくことができるスタイルのものもあります。そのような通信制高校に入学することで、勉強だけでなく、コミュニケーションの仕方や人と関わることの楽しさ、大切さを学ぶことができます。

通信制高校は進路や就職活動に影響はある?

通信制の高校に通う人のとって一番気になるのが、「通信制高校という学歴が不利なることはないのか」ということではないでしょうか。

結論から書くと、

通信制、全日制、定時制は全て同等の高校卒業資格

となります。

一昔前までは、通信制は「人付き合いが苦手な人や勉強が苦手な人がいく」という偏見がありましたが、昔と違って今は偏見もやわらいでいます。通信制高校という学歴が、就職に悪い影響を与えることは、あまりないと言えます。

就職時のデメリット:面接時に突っ込まれることも

ただ、就職面接時には通信制高校卒業について突っ込まれることもあります

面接官の選考方法も千差万別であり、中には通信制高校に関して勝手な偏見を持ち、良くない印象を持っている人もいます。そのような人が面接を担当する場合、就職活動が不利になってしまう可能性も否定はできません。

ただ、あくまで面接官は、

  • 「企業に貢献できる人材か」
  • 「将来性があるか」

どうかの2つのポイントを見て、採用する人を決めています。しっかりと自分の強みや仕事で活躍できることをしっかりアピールできれば、就職活動が不利になることもほとんどないでしょう。

大学進学時のデメリットは特になし!

大学受験に関しては、通信制高校卒業でも全く問題はありません

大学に出す願書に高校名を記載する欄はありますが、全日制なのか通信制なのか書く必要はなく、試験に合格すれば誰でも入学できます。

ただ、実の所通信制高校の大学進学率は全日制高校よりも低いという事実があります。これは、通信制の高校は勉強の難易度が高くない所が多かったり、学校に行く日数が少なく、分からない所の質問もできにくかったりという所が関係している可能性があります。

このような事態を避けるためには、サポート体制が充実していたり、大学進学のための取り組みを重視したりしている高校に入学することが大切です。

通信制高校卒業という学歴を、進路や就職活動を不利にさせないために

高校への進学理由は、将来の仕事のためになる知識や技術を身につけたり、高校を卒業して就職を有利にさせたりというものが一般的です。

そのため、通信制高校を適当に選んだり、だらだら過ごしてばかりでは、通信制の高校に通う意味もなくなってしまいます

通信制高校は、自由な時間が多いというのが最大のメリット。その自由な時間を活用し、アルバイトに挑戦したり、資格を取得したり、専門的な知識の習得の目指したりすることで、将来の夢を実現しやすくなります。

自由な時間があるからとのんびり過ごすのではなく、やりたいことを見つけて色々なことに挑戦することが大切です。

また、大学受験を目指すならば進学コースがある高校を選ぶのがポイントです。

進学コースとは、有名な大学の合格などを目指すコースで、志望校に向けて効率的に受験勉強を行うことができます。

他にも、願書作成や、メンタルケア、志望校選びなどの相談に乗ってくれる高校ならば、なお安心できます。通信制の高校に入学する時は、「なぜ自分は通信制高校に通うのか」という目的をはっきり決め、その目標を叶えてくれる所を選ぶようにしましょう。

参考までに、進学コースが充実している通信制高校(全国にキャンパスがあるもの)をいくつかご紹介します。

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就職や進学が不利になるかは自分次第

卒業資格に全日制や通信制は関係ありませんし、通信高校をきちんと卒業さえすれば、就職や進学が不利になることはありません。

しかし、通信制の高校に入学しても怠けてばっかりでは、大学進学に必要な学力や、仕事に必要な能力は身に付きません。通信制高校に通う時は目標を持ち、それに見合った行動をすることが大切です。

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