通信制高校やサポート校の生徒のうち、6割の生徒は、実は、不登校の経験を持って入学しています。
そのため、最近では学校にカウンセラーを常駐させたり、先生自身がカウンセリングの資格を持たせるなど、手厚いサポ―ト体制を整えている通信制高校が少なくありません。
このページでは、不登校を経験した人、学校に行きたくても行けない人の通信制高校の選び方を説明しています!
不登校にどれだけ理解のある通信制高校かをチェック
通信制高校は、中高で不登校を経験した生徒の受け皿になっており、不登校を経験した生徒の割合は少なくありません。
1クラスあたりの人数も、全日制の高校と比べると1クラス10〜25名程度と少なく、先生との距離が近いのも特徴です。
また、一人ひとり学力レベルや、理解度が違うことが「ふつう」という文化がありますので、周りの目線を気にする生徒でも、無理なく通うことができる環境が整っています。
といっても、通信制高校によって学校の「カラー」があり、力を入れている分野が異なります。
不登校を経験したり、学校に通うのが怖い人の通信制高校選びは、
「不登校に理解がある学校、サポートに力を入れている学校」
を中心に選んでいくことをおすすめします。
不登校に理解がある通信制高校の特徴は?
通信制高校にはそれぞれ特徴があり、力をいれている分野が異なります。
不登校生徒のサポートに力を入れている学校の特徴としては、
- スクールカウンセラーが常駐している
- 教師がカウンセラーの有資格者である
- 学力レベルに合わせた指導体制がある
などが挙げられます。
不登校を経験した生徒だと、高校の授業についていけないことが多いです。
中には、自宅から出ることができない生徒向けに、訪問指導をしてくれるコースを用意している通信制高校も。
不登校生徒のサポートにどれだけ力を入れているかは、学校の設備やコースを見れば判断することができますので、学校パンフレットを確認しましょう。
不登校生徒が入学を考えたほうが良い学校
逆に、入学すると「イメージと違った…」となりやすいのが、専門授業や資格取得が充実している通信制高校です。
通信制高校には、アニメや漫画、ファッション、美容など本格的な専門授業が学べる学校が多くあります。
しかしこうした学校のサポートは、
「専門スキルの修得や資格勉強のサポート」
に向いているため、不登校を経験した生徒にとっては、満足なサポートが受けられないこともあります。
専門授業に興味がある場合は、ベースとしては「高校卒業」や「不登校サポート」に力を入れている学校を選び、
それに加えて、トライアル授業などで専門授業を追加で学ぶことができるような学校を選択するといいでしょう。
不登校サポートに力を入れている学校例
たとえば、通信制サポート校の「聖進学院」では、不登校を経験し学校に行くのが難しい生徒を対象にした「自宅コース」を用意しています。
月に数回、先生が直接自宅を訪問して、勉強を一緒にやったりカウンセリングをしてくれます。
可能であれば、まずは月1回登校してみる。
慣れてきたら週1回~の登校を目指すといった、根気強いサポートを学校全体の教育方針としています。
他にも、家庭教師のトライが母体の「トライ式高等学校」では、高校の勉強についていけない生徒に対し、小中学校の勉強から遡ってマンツーマンで勉強を教えてくれる体制を整えています。
このように、、、
各学校によって不登校へのサポートの仕方や取り組みが違うため、まずは学校パンフレットを取り寄せて不登校サポートを確認したり、実際に学校訪問を行って、学校の設備や先生・生徒の雰囲気を確かめることをおすすめします。
不登校サポートに力をいれている通信制高校のパンフレットを取り寄せる→
おまけ:不登校サポートに力を入れている学校一覧
カウンセリングや不登校サポートに力を入れていたり、発達障がいへの理解があり、サポート体制を整えている学校をまとめました。
実際のサポート体制に関しては、電話や学校訪問でお確かめください。
カウンセリングに力を入れている学校 | 飛鳥未来高等学校 | 学芸館高等学校 | 鹿島学園高等学校 | 星槎国際高等学校 | 北海道芸術高等学校 | 代々木高等学校 | 聖進学院 | 中央高等学院 | 東京国際学園高等部 | 東京文理学院高等部 | 東京療術学院高等部 |
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発達障がいへのサポートがある学校 | 星槎国際高等学校 | つくば開成高等学校 | KTCおおぞら高等学院 | 聖進学院 | 東京国際学園高等部 | 代々木高等学院 |