N高等学校は、ネット社会である現代にマッチした、その名の通り、インターネット高校です。
学校の運営はカドカワが行っており、dwangoが行うプログラミングや、KADOKAWAによる文芸小説創作授業といった、他にはない授業が満載。バーチャルを駆使した入学式/卒業式のニュースも話題になっています。
魅力的な授業が多いN高等学校ですが、実は通学のない通信コースは、年間学費253,000円(就学支援金を差し引くと、年間73,000円〜132,700円)で入学できます。これは他の通信制高校と比べても格安で、学費の安い通信制高校を探しているという生徒にも、おすすめできる通信制高校と言えます!
学費 | 253,000円〜 |
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スクーリング | 年間5日間~ |
通学コース | ネットコース/通学コース/オンライン通学コース(2021年4月開設)/通学プログラミングコース |
専門授業 | プログラミング、文芸小説創作 |
所在地 | 沖縄県うるま市 |
N高等学校ってどんな学校? 大きな特徴について
「N高等学校」は、長年、文庫やコミックなどの出版事業を行うKADOKAWAと、ニコニコ動画などを提供するエンタテイメント企業であるドワンゴが共同で立ち上げた、ネットと通信制高校の制度を活用した新しいかたちの高等学校です。
2016年開校当初は約1500人だった生徒数も、時代の変化と共に様々な価値観が生まれる中で、従来にはない新しい学校を求める生徒たちに選ばれて徐々に生徒数を増やしていき、2020年には生徒数約1万5000人が在籍する高校となりました。
この学校の特徴は、ネット学習の利点をフルに活かし、全日制高校と比べて短い拘束時間で高校卒業資格を目指せることや、充実した独自のプログラムで、日本はもとより世界で活躍する人材育成プログラムにも応募できることです。
大学進学、専門職への就職など、多岐にわたる生徒の夢を、ICTツールとネットを駆使してサポートしています。
また、N高校では入学に際して年齢の上限がなく、編入学や転入学、また、中学校にあまり通えていなかった人や、成人後でも学習意欲のある人はチャレンジすることができます。
ネットの高校として昨今話題のN高等学校、通称「N高」。
eスポーツやプログラミングに熱中している子、中学時代は不登校だった子、普段は外国の学校に通いながら、日本の高校卒業資格を目指す子など、生徒の顔ぶれも従来の通信制高校より多様化しているという。https://t.co/n9qqNAHfdh
— BLOGOS (@ld_blogos) September 21, 2021
N高等学校にはどんなコースがあるの?
N高等学校では、
- 自宅学習をメインに月に数回通学するタイプの通学コース
- 通学不要で全国各地から学べるネットコース
の2つのスタイルが用意されていますが、どちらのコースでもN高校の「IT×グローバル社会を生き抜く”創造力”を身に付け、世界で活躍する人材を育成する」ためのプログラムが学べます。
N高等学校ならではのエンターテイメント授業
高校卒業資格取得のための必修授業と併せて、大学受験を目指すためのカリキュラム、プログラミングやWebデザイン、イラストレーターやゲームクリエイターなど、より専門的な分野についての講義も受けられます。
約30年の歴史の中で数々の学習参考書を出版してきたKADOKAWA中経出版のノウハウ、そして、各業界を現役で活躍する講師陣による充実した講義が受けられることは大きな強みであります。
自分に合ったコースを選ぼう!選べる4つのコース
N高等学校に通う全ての学生は、以下の4つのコースから自分のライフスタイルに合うコースを自由に選択することができます。
1.ネットコース
ネットコースの最大の特徴は、必要な日数(年5日程度)さえ行けば、あとはもう学校に行く必要がなく、オンラインで高校卒業資格が得られることです。
昼夜逆転していても無理して昼型にならなくても大丈夫です。夕方に起きて完全に日が沈んだ深夜から勉強を始める、といったスタイルができるコースです。
オンライン通学コース(2021年4月開設)
【N/S高のVRを使った教育とは?】
2021年4月よりN/S高では新たな取り組みとして、VR技術を取り入れた学び方が始まりました。
VR空間では仲間の存在を感じながら、ともに切磋琢磨し、より集中して学ぶことができます👍
没入感のある体感型学習で学びも深まります✨#VRネット運動会 #N高— N高等学校・S高等学校(2022年4月新入学生 出願受付中!) (@nhigh_info) October 17, 2021
オンライン通学コースは、ZOOM等を用い、オンラインかつリアルタイムで学習するコースです。
ネットコースのように動画を見て、自分で教材を進めるような一方通行な学習だと物足りないと感じる生徒にオススメです。
通学コース
通学コースは基本的に毎日登校するコースです。指定のキャンパスで毎日勉強と専門授業を学びます。
N高等学校のカリキュラムで特徴的なのが、ディスカッションやプレゼンテーションが重視されている点。登校が苦痛、人とのコミュニケーションが苦痛な人は入学前にしっかり内容を確認しておきます。
通学プログラミングコース
通学プログラミングコースは、ITエンジニアになることに特化した通学コースです。
ブレッドボードを使用した電子工作や、3Dプリンタなどを使って電子書籍リーダーを自分たちの手でイチから自作するなどの実践的な実習がカリキュラムに組み込まれています。
ラズパイをいじったり自宅NASを設置しているような生徒はこのコースでしょう。
N高等学校の大学進学や進学実績について
すごいロジック。お行儀。
>当学園の進学率、および就職率に関する ご説明につきまして | N高等学校・S高等学校(通信制高校 広域・単位制) https://t.co/ZbdWPKgdoJ— シニカ・ルー (@proseccoxyz) April 7, 2021
N高等学校の合格実績の中には、東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学といった難関大学をはじめ、医学部医学科や海外大学など、数多くの大学への合格実績があります。
また、幅広い分野の専門知識を身につけることができることもあり、サービス業界、美容業界、旅行業界など、様々な分野の企業への就職実績を出しています。高校卒業資格取得だけでなく、自身が興味のある分野の、より専門性の高い知識を身に付け、就職に活かすことができるのです。
N高等学校では、ネット学習を活用していることもあり、社会情勢などの変化にも影響を受けにくく、学習の遅れなどの心配が少ないのが特徴です。
生徒一人ひとりに担任がつき、分からないことがあれば気軽に相談できるということも、安心できるポイントでしょう。
N高等学校が向いている人、そうでない人
N高等学校は、
- 将来の夢がはっきりしていている人
- 好きな分野について学びたい人
- スポーツや仕事に専念しながら高校卒業資格を取得したいと考える人
- これまでの学校に居心地の悪さを感じ不登校になっている人、
- まだ夢は見つかっていないけれど、充実したプログラムでの学習を通して、夢を見つけたいという人
といった、生徒の様々なニーズに応える通信制高校です。他人と競争しながらではなく、自分のペースで学ぶことができるからです。
反対に、自分のペースで進めていくということで、ある程度の自主性がないと学習が進んでいかないこともあります。学ぶ意欲や向上心のない人には向いていないかもしれません。
N高等学校の学費・授業料について
N高等学校のネットコース転入考えてるんですけど、学費とかって高い方ですかね、、?
— kEn (@_18vlim) September 9, 2021
充実した内容の新しい通信制高校であるため「授業料は高いんじゃないの…?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、N高等学校、調べてみると意外と費用負担が軽いのです。
2021年度入学現在の学費は以下の通りです。
N高等学校【ネットコース】学費
入学金 | 10,000円 |
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授業料 | 180,000円(1単位7200円) |
施設設備費 | 50,000円 |
教育関連諸費 | 13,000円 |
合計 | 253,000円 |
※国から支給される就学支援金は授業料1単位あたり4,812円〜7,200円です。実質的なN高等学校【ネットコース】の学費は、73,000円〜132,700円となります。
N高等学校【通学コース】学費
入学金 | 110,000円(初年度のみ) |
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授業料 | 600,000円 |
施設設備費 | 240,000円 |
単位取得料 | 180,000円(1単位7200円) |
その他 | 5,000円(セキュリティソフト代) |
合計 | 1,135,000円 |
*就学支援金を差し引く前の金額となります。
N高等学校【オンライン通学コース】学費
入学金 | 22,000円(初年度のみ) |
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授業料 | 456,000円 |
事務手数料 | 5,000円 |
単位取得料 | 180,000円(1単位7200円) |
その他 | 5,000円(セキュリティソフト代) |
合計 | 668,000円 |
*就学支援金を差し引く前の金額となります。
N高等学校【通学プログラミングコース】学費
入学金 | 110,000円(初年度のみ) |
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授業料 | 902,000円 |
施設設備費 | 341,000円 |
単位取得料 | 180,000円(1単位7200円) |
その他 | 5,000円(セキュリティソフト代) |
合計 | 1,538,000円 |
*就学支援金を差し引く前の金額となります。
N高等学校の学費、各学校との比較
通学コースやプログラミングコースは、他通信制高校や一般的な私立高校と比べても、学費は高いです。
言い換えれば、高校卒業に必要な授業に加えて、将来的に活躍できるスキル(外国語やプログラミングなどのITスキル)を学ぶことができるからで、高校卒業+専門学校に通っていると思えば、納得できる学費かと思います。
一方で、通学のない通信コースの年間学費は【73,000円〜132,700円】と、他通信制高校と比べて格安です。
N高等学校独自の映像授業を受け、確認テスト+レポート提出を繰り返しながら単位取得をしていきます。通信コースですが、生徒一人ひとりにオンライン上で担任がつき、電話やメール、Slackなどで質問ができます。
N高等学校は、専門授業が充実した学校というイメージがありますが、学費を抑えて通学のないネット学習だけで卒業したい生徒にも、おすすめできる通信制高校といえるでしょう。
N高等学校を卒業した生徒の口コミ
在校生なら無料で受けられる授業があり、特にプログラミングなど普通科高校にはないような科目が充実していてプログラミングのスキルを身に着けたい人には学費の割りにかなりお得だと思います。
一方で、大学進学を目指していたので無料予備校を利用していたが、少し物足りなく感じました。
担任の連絡が何度も遅れることがあり、進路や卒業に関する重要なことまで期限ぎりぎりになったことがありました。また担任のミスで自分の希望した履修科目が間違ったまま進級してしまいそうなことがあり、担任には大きな不満がありました。
ワークショップなど単位のための授業以外のコンテンツが充実していたり、通学コースも増えたりとただの通信高校ではない工夫をしていて、高校在学中に何かをしたい人にはうってつけの学校だと思います。
レポート採点の結果もオンラインで見れますが、採点結果がでるのがとても遅いです。
授業内容ですが、ここの授業だけではなかなか大学受験は難しいです。専門学校を受験しましたが、それでもオンライン授業とたまにチャットで教員に質問するだけでは対策が難しかったです。なんとか合格して良かったですが……。
学費は高い方だと思いますが、国からの就学支援金もあります。パソコンやタブレットは支給されるわけではないので、それの初期費用も結構かかりました。教員のサポートは基本的にチャットで、たまに電話がかかってきます。
N高等学校の入試情報
N高等学校では、新入学生(現中3生)を対象に4月、7月、10月、1月の年に4回の入学月を設けています。
WEB出願ページから入学願書の登録をし、検定料と調査書を提出します。
通学コースの場合は、出願書類による選考と面接試験、課題作文で選抜されます。学力を測る試験はありませんので、「なぜN高等学校に入学したいか」という理由だけ説明することができれば、合格をすることが出来る内容となっています。
学校説明会や個別説明会も全国各地の会場で開催されていますので、気になる方は足を運んでみてください。
N高等学校への入学に迷う方へのヒント
「自分らしさ」を探したい」
「自分に合った生活を送りたい」
こんな気持ちを持っている生徒はたくさんいます。
N高等学校は、今自分が置かれている状況や、周りの人が全てじゃないということを知ることができる通信制高校です。
プロフェッショナルによる授業を体験できる学校は数多くありますが、N高等学校は「ネットの高校」という新たなスタイルの通信制学校です。
大学進学を本気で目指す人には生徒数30人限定の「N塾」がありますし、ゲームや美容、小説などの専門はKADOKAWAの作家やクリエイター、そしてバンタンデザイン高等学校で専門的な学習が受けられます。
インターネットを通じて自由に、でも自分のやりたいことは本気で学びたい、という人は検討すべき学校のひとるといえるでしょう。
通信制高校には、こうした専門授業を学ぶことができる学校が色々あります。まずは通える範囲内にある通信制高校を検索、パンフレットを取り寄せるところからはじめてみましょう。