全国(47都道府県)から入学可能な私立広域通信制高校・全43校の「通信コースの学費」を、同じ基準でそろえて一覧にしました。学校リストは「広域通信制高等学校の一覧(文部科学省調査)」をベースに、各校の学費・募集要項の情報をもとに整理しています。
この記事の結論
・全国から入学できる私立通信制高校の通信コースは、就学支援金を使うと初年度の費用(入学金込み)が多くの学校で7万〜20万円ほどです。
・就学支援金は所得制限がなくなり、私立通信制高校では年額337,200円を上限に授業料の範囲内で支給されます。1単位12,000円で年25単位なら授業料は300,000円なので、授業料の実質負担は0円になる計算です。
・そのため学費の差は、入学金と、施設設備費・教育運営費・スクーリング費など授業料以外の費用で決まります。
・安い学校は「入学金が低い(または0円)」「授業料以外の年額が低い」「通学やスクーリングの回数が少ない」傾向があります。
学費が安い通信制高校としては公立通信制高校もありますが、公立は都道府県ごとに学校数が限られており、単位取得に必要なスクーリングの交通費・移動時間が想像以上にかかることがあります。
私立通信制高校は高いイメージがありますが、就学支援金で授業料の負担が大きく下がるため、通信・ネット中心のコースを選べば、実質の年間負担を比較的低く抑えられる学校もあります。
学費が安い通信制高校を探す上では、
「公立校+通学圏内にある私立通信制高校を合わせて探す」
というアプローチがおすすめです。
以下、全国から入学できる通信制高校の学費一覧を掲載します。学校によって『通信コース』『ネットコース』『オンラインコース』の定義が異なるため、まずは候補校を広く把握し、その後に詳細ページで最終確認するのがおすすめです。
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おすすめ通信制高校TOP3


全国から入学できる通信制高校43校の学費比較表(通信/ネット系コース)
- 対象のコース:各校でいちばん通学の少ない通信・ネット系コース(通学コース・専門コースの追加費用は含めない)
- 授業料以外の年額:施設設備費・教育運営費・システム費・スクーリング費など、毎年かかる費用の合計
- 初年度の合計:入学金+授業料以外の年額+授業料のうち就学支援金(年額337,200円が上限)で足りない分。年25単位の履修で計算
- 3年間の合計の目安:入学金+3年分の年額(同じ条件で3年間履修した場合)
- 含めないもの:入学検定料、教科書代などの実費、制服、交通費、行事・特別活動の費用
※金額は、履修単位数・キャンパス・入学時期によって変わることがあります。内訳を確認できなかった欄は「—」にしています。出願前には、各校の募集要項で総額を確認してください。
| 学校名 | 入学金 | 授業料(1単位) | 授業料以外の年額 | 初年度の合計 (就学支援金を使う場合) | 3年間の合計の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 相生学院高等学校 | 10,000円 | 10,000円 | 35,000円 | 45,000円 | 127,000円 |
| 明聖高等学校 | 40,000円 | 年300,000円 | 10,000円〜 | 50,000円〜 | 70,000円〜 |
| 代々木高等学校 | 10,000円 | 年264,000円 | 40,100円 | 50,100円 | 130,300円 |
| N高等学校 | 10,000円 | 12,000円 | 63,000円 | 73,000円 | 199,000円 |
| 鹿島朝日高等学校 | 0円 | 12,000円 | 73,252円 | 73,252円 | 219,756円 |
| 鹿島山北高等学校 | 0円 | — | 73,252円 | 73,252円 | 219,756円 |
| 今治精華高等学校 | 30,000円 | 10,000円 | 45,000円 | 75,000円 | 165,000円 |
| 星槎国際高等学校 | 20,000円 | 15,000円 | 25,000円〜 | 82,800円〜 | 208,400円〜 |
| 神村学園高等部 | 40,000円 | 12,000円 | 45,000円 | 85,000円 | 175,000円 |
| 松陰高等学校 | 0円 | 12,000円 | 86,000円〜 | 86,000円〜 | 258,000円〜 |
| 中京高等学校 | 30,000円 | 10,000円 | 56,900円 | 86,900円 | 200,700円 |
| 日本ウェルネス高等学校 | 10,000円 | 6,900円 | 80,000円 | 90,000円 | 250,000円 |
| 一ツ葉高等学校 | 50,000円 | 9,000円 | 50,000円 | 100,000円 | 200,000円 |
| 滋慶学園高等学校 | 100,000円 | 12,000円 | 100,000円(2・3年次) | 100,000円〜 | 300,000円〜 |
| ヒューマンキャンパス高等学校 | 10,000円 | 12,000円 | 92,000円 | 102,000円 | 286,000円 |
| 高野山高等学校 | 20,000円 | 8,000円 | 86,628円 | 106,628円 | 279,884円 |
| NHK学園高等学校 | 50,000円 | 12,000円 | 63,100円 | 113,100円 | 239,300円 |
| 日本航空高等学校 | 50,000円 | 12,000円 | 65,000円 | 115,000円 | 245,000円 |
| 慶風高等学校 | 70,000円 | 年240,000円 | 50,000円 | 120,000円 | 220,000円 |
| ルネサンス大阪高等学校 | 50,000円 | — | 70,000円 | 120,000円 | 260,000円 |
| 日々輝学園高等学校 | 50,000円 | 13,000円 | 75,000円〜 | 125,000円〜 | 275,000円〜 |
| ECC学園高等学校 | 50,000円 | 10,000円 | 76,200円 | 126,200円 | 278,600円 |
| わせがく高等学校 | 50,000円 | 12,000円 | 84,000円 | 134,000円 | 302,000円 |
| くまもと清陵高等学校 | 50,000円 | 12,000円 | 86,000円 | 136,000円 | 308,000円 |
| 明蓬館高等学校 | 100,000円 | 12,000円 | 60,000円 | 160,000円 | 280,000円 |
| 勇志国際高等学校 | 30,000円 | 12,000円 | 130,250円 | 160,250円 | 420,750円 |
| AIE国際高等学校 | 50,000円 | 10,000円 | 115,000円 | 165,000円 | 395,000円 |
| 札幌自由が丘学園三和高等学校 | 60,000円 | 年300,000円 | 108,000円 | 168,000円 | 384,000円 |
| 興譲館高等学校 | 50,000円 | 8,000円 | 120,230円 | 170,230円 | 410,690円 |
| 屋久島おおぞら高等学校 | 50,000円 | 15,000円 | 90,000円 | 177,800円 | 433,400円 |
| ルネサンス高等学校 | 50,000円 | — | 145,000円 | 195,000円 | 485,000円 |
| ルネサンス豊田高等学校 | 50,000円 | — | 145,000円 | 195,000円 | 485,000円 |
| 飛鳥未来きずな高等学校 | 10,000円 | 10,000円 | 約215,000円 | 約225,000円 | 約655,000円 |
| 和歌山南陵高等学校 | 50,000円 | 9,000円 | 244,200円 | 294,200円 | 782,600円 |
| 並木学院高等学校 | 30,000円 | 月額制 | — | — | — |
| 科学技術学園高等学校 | 50,000円 | 10,000円 | — | — | — |
| 中央国際高等学校 | 50,000円 | 15,000円 | — | — | — |
| こころ未来高等学校 | 100,000円 | 年360,000円 | — | — | — |
| 第一学院高等学校 | — | 10,000円 | 84,820円 | — | — |
| クラーク記念国際高等学校 | — | — | — | — | — |
| 美川特区アットマーク国際高等学校 | — | — | — | — | — |
| 創学舎高等学校 | — | — | — | — | — |
| つくば開成国際高等学校 | — | — | — | — | — |
※「年◯円」は1単位あたりの金額が出ていない学校の年間授業料です。「〜」は、ほかに金額の決まっていない費用(教材費・スクーリング積立など)がある学校です。滋慶学園高等学校の施設設備費は2・3年次のみかかります。
初年度の費用が安い通信制高校ランキングTOP10

上の比較表から、内訳がそろっていて金額が確定している学校を、初年度の合計(就学支援金を使う場合)が安い順に並べました。
- 相生学院高等学校:45,000円
入学金10,000円、授業料以外は施設設備維持費等とスクーリング費の年35,000円。進学コースなどのコース費用は別にかかります。 - 代々木高等学校:50,100円
入学金10,000円。教科書・メディア視聴費・スクーリング会場運営費などを含めて年40,100円です。 - N高等学校:73,000円
ネットコースは入学金10,000円、施設設備費と教育関連諸費で年63,000円。オンライン教材の選択肢が多い学校です。 - 鹿島朝日高等学校:73,252円
入学金0円。施設費とシステム管理費・通信費などで年73,252円です。 - 鹿島山北高等学校:73,252円
鹿島朝日と同じく入学金0円で、授業料以外の年額も同じ水準です。 - 今治精華高等学校:75,000円
入学金30,000円、施設設備費・教育運営費・諸費で年45,000円。教材費は実費です。 - 神村学園高等部:85,000円
入学金40,000円、施設設備費が年45,000円です。 - 中京高等学校:86,900円
入学金30,000円。施設拡充費・教育充実費・教科書代・視聴覚教材で年56,900円です。 - 日本ウェルネス高等学校:90,000円
インターネットコースは入学金10,000円、スクーリング費と諸経費で年80,000円。タブレットの購入は別です。 - 一ツ葉高等学校:100,000円
入学金50,000円、教育充実費が年50,000円。教科書代は実費です。
このほか、明聖高等学校(50,000円〜)、星槎国際高等学校(82,800円〜)、松陰高等学校(86,000円〜)も初年度の費用を抑えやすい学校ですが、金額の決まっていない費用があるためランキングからは外しています。
この金額は、通学の少ない通信・ネット系コースの場合です。通学コース(週1〜5日)や専門コースを選ぶと、年数十万円の費用が別にかかります。また、サポート校を併用する場合は、通信制高校の学費とは別にサポート校の学費が必要です(くわしくは記事の後半で解説します)。
学費の安い通信制高校を選ぶときの注意・考え方
上記のように、私立通信制高校であっても、通信・ネット中心のコースであれば実質負担を抑えやすい学校があります。
ただし、「安い」だけで選ぶと、入学後に通学負担やサポート不足で困ることもあります。ここでは、学費とあわせて確認したい3つのポイントを解説します。
通信制高校の選び方3つのポイント
- 通学圏内にキャンパス・スクーリング会場がある学校を選ぶ
- 通信コースでも学習しやすいカリキュラムの学校を選ぶ
- オンラインで質問・進路相談がしやすい学校を選ぶ
1.通学圏内にキャンパスがある学校を選ぶ
全国から入学できる通信制高校は多いですが、通信コースのサポート内容は学校によって差があります。オンライン中心で完結しやすい学校もあれば、スクーリングや面談のために定期的な移動が必要な学校もあります。
通信制高校は自宅学習が基本となりますが、「通学したい」「勉強のサポートを直接受けたい」という生徒向けに、通学キャンパスを用意している学校がほとんどです。
通学キャンパスの場所は学校により異なり、「N高等学校」のように全国各地に学習拠点を持つ学校もあれば、「一ツ葉高等学校」のようにエリアを絞って展開している学校もあります。
・途中で通学コースに切り替えたい
・勉強や進路の相談を直接したい
・スクーリングや試験会場までの交通費を抑えたい
こうしたことを考えると、「通学キャンパスやスクーリング会場が自宅から無理なく通える範囲にあるか」は大切なチェックポイントです。理想は片道40分以内、長くても片道120分以内がひとつの目安です。登校回数が少ない通信制高校でも、3年間無理なく続けられるかを入学前に確認しておきましょう。
2.通信コースのカリキュラムが充実している学校を選ぶ
通信制高校は自宅学習が基本ですが、学校によって通信コースの学びやすさはかなり異なります。
自宅学習の場合、「通信コースの教材がわかりやすいか」「スマホやPCで学習しやすいか」「提出物の管理がしやすいか」は大きなポイントです。
教科書を読み進めながら紙のレポートを提出する従来型の学校もあれば、PCやスマートフォンで映像授業を受けつつ、レポート提出までオンラインで完結する学校も増えています。いまは、オンライン学習のしやすさが卒業のしやすさに直結する学校が多くなっています。
オンライン授業も、学校によってそのクオリティや内容が異なります。
・「NHK高校講座」と連動した学習を進める学校(NHK学園高等学校 など)
・独自の映像授業やオンライン教材が充実している学校(N高等学校、第一学院高等学校 など)
・外部学習サービスを活用できる学校(ルネサンス高等学校、興譲館高等学校 など)
学費だけでなく、「学習を続けやすい仕組みがあるか」を見て学校を選ぶことが、結果として卒業や進路実現につながります。
3.オンラインでのサポートが充実している学校を選ぶ
通信コースは学費が抑えやすい一方で、生徒の自学自習が前提になりやすいコースでもあります。そのため、
・映像授業や教材が自分に合わない
・質問できる手段が限られている
・進路相談や学習相談が受けにくい
という学校を選んでしまうと、勉強のわからない部分を放置しやすくなります。3年間での卒業が難しくなったり、途中でコース変更や転校を考えることにもつながります。
学費の安さだけでなく、質問対応・担任面談・チャット相談・進路支援などのサポート体制もあわせて確認しておきましょう。
最初に検討したいおすすめ通信制高校
学費の安い通信制高校一覧(おすすめ校厳選)
上記3つのポイントを踏まえて、通信・ネット系コースでも学びやすく、サポート体制を確認しやすい学校をピックアップしてご紹介します。
1.N高等学校

| 学費 | 73,000円〜(詳細) *通信コース/就学支援金適用時 *キャンパスにより異なる場合があるので資料請求でご確認ください |
| スクーリング | 年間5日間~ |
| 開講コース | ネットコース/週5・週3コース/週1+コース |
| 入学時期 | 4月、7月、10月、1月 ※転入生は随時受け付け |
| 専門授業 | 語学/プログラミング/特進コース(キャンパスによる) |
| 本校所在地 | 沖縄県うるま市与那城伊計224(入学は全国から可) |
| キャンパス | 札幌、仙台、東京(御茶ノ水・秋葉原・代々木・渋谷・池袋・立川・町田)、横浜、大宮、千葉、柏、名古屋、浜松、岐阜、新潟、金沢、大阪(天王寺・梅田・心斎橋)、神戸、姫路、京都、広島、高松、福岡、北九州、鹿児島他 |
N高等学校は、日本で最もオンライン学習に力を入れている通信制高校のひとつです。
学校運営は、ドワンゴとKADOKAWAグループによって行われており、オンライン学習・課外学習・進路支援の選択肢が広いのが特徴です。
独自の映像授業に加えて、大学受験対策やプログラミング、Webデザインなどの課外コンテンツも充実しています。通信・ネット中心で学びたい生徒にとって、選択肢の多い学校です。
学費は、ネットコースなら入学金10,000円、授業料以外の費用が年63,000円で、就学支援金を使うと初年度は73,000円ほどです。通学コースを追加したい場合は別途費用がかかる仕組みなので、まずは通信・ネット中心で学びたい人に向いています。
2.NHK学園高等学校

| 学費 | 136,200円〜 *スタンダードコース1年次(入学金・教材費を含む)/就学支援金適用時 *2年次以降は79,900円〜84,100円 *通学にかかる費用はキャンパスによって異なります |
| スクーリング | 月1〜2回(3〜4日間の集中スクーリングとの併用も可) *ライフデザインコースは1年次は年2〜4日から |
| 開講コース | スタンダードコース/登校プラス(東京本校)/ライフデザインコース *オプション:オンラインプラス |
| 入学時期 | 新入学:4月・10月/編入学:4月・10月/転入学:随時 |
| 本校所在地 | 東京都国立市富士見台2-36-2 |
| キャンパス | 東京本校ほか全国30か所以上のスクーリング会場 *ライフデザインコース:東京/札幌/盛岡/仙台/名古屋/大阪/広島/福岡 |
NHK学園高等学校は、長い歴史を持つ大手の通信制高校です。学習の進め方が比較的わかりやすく、通信コースを中心に検討したい人に向いています。
カリキュラムは、NHKで放送されている「NHK高校講座」とも親和性が高く、PCやタブレットで学習しやすい体制が整っています。入学前に学習イメージをつかみやすい点も魅力です。
学習はオンラインシステム上で進捗確認ができ、質問・相談の導線も用意されています。スクーリング会場の選択肢も比較的多く、全国から検討しやすい学校のひとつです。
スタンダードコースの学費は、入学金50,000円と、施設設備充実費・教育運営費・生徒会費・教材送料の年63,100円が中心です。授業料(1単位12,000円)は就学支援金でまかなえる計算なので、初年度は113,100円ほどになります。教材費は科目ごとに別にかかるため、総額で確認することが大切です。
通信制高校の学費はいくら?基本の考え方
通信制高校の授業料は、一般的に1単位あたりの費用×履修単位数で計算されます。
私立の通信制高校では、授業料の目安は1単位あたり9,000円〜12,000円程度の学校が多く、年間25単位前後を履修すると、授業料だけで年間225,000円〜300,000円程度になるケースが一般的です。
ただし、この授業料は、国の「高等学校等就学支援金制度」の対象となる場合、負担が軽減されます。
通信制高校の学費が安くなる就学支援金

就学支援金とは、高校に通う授業料の一部または全部を国が支援する制度です。
就学支援金は2026年度から所得制限がなくなり、私立通信制高校の支給額は次のようになりました。
所得制限:なし(世帯年収にかかわらず対象)
支給額:年額337,200円を上限に、授業料の範囲内
以前は世帯年収の目安によって支給額が分かれていましたが、いまはどの世帯でも同じ上限額まで支給されます。就学支援金は学校が受け取って授業料にあてる仕組みなので、家庭に現金が振り込まれるわけではありません。
1単位12,000円×年25単位=授業料300,000円 → 就学支援金で全額まかなえる計算
1単位15,000円×年25単位=授業料375,000円 → 上限を超える37,800円は自己負担
私立通信制高校の多くは、授業料が1単位12,000円前後かそれ以下に設定されているため、授業料部分の負担はほとんどかからなくなります。ただし、入学金・施設費・教育運営費・教材費などは別途必要なことが多いので、「授業料が実質0円=年間学費が0円」ではありません。
就学支援金は、原則として入学時などに申請が必要です。住民税の申告状況や保護者変更、税額更正がある場合は、学校を通じて届け出が必要になることがあります。申請漏れや修正漏れがあると、支給額変更や返納の対象になることもあるため注意しましょう。
通信制高校にかかるその他の費用
授業料は就学支援金によって無料〜大幅に軽減される場合がありますが、通信制高校の通学にかかる費用は授業料だけではありません。
特に、オンライン中心ではなく通学日数の多いコースや、専門授業のあるコースでは、授業料以外にも以下のような費用がかかります。
- 入学金
- 施設費・設備費
- 教育運営費・システム費
- 教材費・教材送料
- スクーリング・特別活動・行事参加費
- 専門コース・通学コースの追加費用
基本的には、通学頻度が高くなるほど授業料以外の費用は高くなり、通学のないネットコースは安くなりやすい傾向があります。
授業料は就学支援金で大きく下がるため、学校ごとの差が出るのは授業料以外の費用です。授業料以外の費用も含めた総額で比較していきましょう。
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通信制高校の平均学費はどのくらい?

通信制高校は登校頻度を選べるほか、一般科目に加えて専門授業を受けられるコースもあるなど、カリキュラムの幅が広いのが特徴です。
学費の基本的な考え方は、「登校回数が少ないほど安くなりやすく、専門授業や通学サポートが増えるほど高くなりやすい」というものです。
| 専門授業 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| あり | なし | ||||
| 登校回数 | 多い | 高い | 普通 | ||
| 少ない | 普通 | 安い | |||
おおまかな学費イメージとしては、次のように考えるとわかりやすいです。
通信制:自学型(通信・ネット)コースの平均学費
| 入学金 | 10,000円〜50,000円 |
|---|---|
| 授業料 | 225,000円〜300,000円 ※25単位前後の履修を想定 |
| 施設費・その他費用 | 30,000円〜100,000円 |
| 合計 | 265,000円〜450,000円程度 |
就学支援金を差し引いた年間学費 ▶ 40,000円〜150,000円程度
通信制:週3日通学コースの平均学費
| 入学金 | 10,000円〜50,000円 |
|---|---|
| 授業料 | 225,000円〜300,000円 ※25単位前後 |
| 通学サポート・その他費用 | 180,000円〜350,000円 |
| 合計 | 415,000円〜700,000円程度 |
就学支援金を差し引いた年間学費 ▶ 190,000円〜400,000円程度
通信制:週5日通学コースの平均学費
| 入学金 | 10,000円〜50,000円 |
|---|---|
| 授業料 | 225,000円〜300,000円 ※25単位前後 |
| 通学サポート・専門授業・その他費用 | 350,000円〜700,000円 |
| 合計 | 585,000円〜1,050,000円程度 |
就学支援金を差し引いた年間学費 ▶ 360,000円〜750,000円程度
*****
この一覧をみると、通学のない通信・ネットコースのほうが安く済みやすいことがわかります。ただし、通学なしのコースを選ぶかどうかは、学習習慣やサポートの必要度を踏まえて判断することが大切です。
通学しない場合、自分でスケジュールを決めて勉強を進める必要があります。わからないことをそのままにしてしまうと、レポートや単位修得が進まなくなることもあります。
高校卒業資格を確実に取得したい場合は、最低でも相談しやすい仕組みがある学校を選ぶこと、必要に応じて月数回〜週1回程度の登校も視野に入れることをおすすめします。
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通信制高校+サポート校を併用するときの学費について
サポート校とは、「通信制高校卒業を”サポートするための”支援学校」です。
通信制高校のように文科省に認可されている学校ではないため、高校卒業に必要な単位習得をすることはできません。
提携している通信制高校に入学し、テストなどはそこの高校を受けながら、普段はサポート校で勉強を受けたり、専門授業や課外授業などを受けながら勉強していきます。
サポート校に入学する場合は、提携している通信制高校にも入学する必要があります。
年間25-35万円という通信制高校の年間学費に加えて、20-70万円程度(通学頻度に寄って金額が異なります)の年間学費が上乗せされます。
サポート校+通信制高校に通う場合の平均学費
| 週1日通学 | 280,000円 |
|---|---|
| 週2日通学 | 390,000円 |
| 週3日通学 | 548,000円 |
| 週5日通学 | 785,000円 |
*上記以外に通信制高校の学費が必要になります。
サポート校の授業料にも就学支援金は適応される?
就学支援金はサポート校の授業料には適応されません。
支給対象となるのは、公立・私立の高校(全日制・通信制・定時制)や高等専修学校となっています。
サポート校は対象になっていませんが、サポート校に入学すると自動的に提携先の通信制高校にも入学することになるので、そちらの授業料が割引され、結果的に負担が軽くなります。
就学支援金はサポート校の対象になりませんが、県によっては、サポート校を利用する低所得世帯の経済的負担を軽減するための補助金を用意しているところがあります。
例えば、長野県の「通信制高校サポート校等就学支援事業」では、サポート校利用者につき年1回/10万円を上限とし、合計4回まで補助金が支給される制度があります。
就学支援金と比べてサポートを受けられる家庭は限られますが、経済的な負担を軽くする制度が住んでいる自治体にあるかは確認しておきましょう。
就学支援金以外の支援金/学費支援制度について
就学支援金の他にも、都道府県が独自に用意している学費免除補助があります。
こちらは、地域によって学費免除の内容や対象とする学校が異なります。私立の通信制高校に関して、授業料減税の対象措置がとられているのは、全国25府県にとどまっています。
例:大阪府の補助金
たとえば大阪府は、府内に住む生徒を対象に、国の就学支援金と府の補助を合わせて私立高校の授業料を支援しており、2026年度から所得制限がなくなりました(私立高校生等に対する授業料等の支援について)。対象になるのは制度に参加している学校なので、志望校が対象かどうかは学校に確認しましょう。
例:東京都の事例
東京都でも、都が認可する私立通信制高校の授業料軽減助成の対象とするようになりました(私立都認可外通信制高校在学生授業料助成金)。
都内に住む世帯を対象に、都が認可した私立通信制高校は授業料軽減助成金、都以外が認可した通信制高校は在学生授業料助成金と、在学する学校によって制度が分かれています。助成額や申請の条件は年度ごとに案内されるので、東京都の案内で確認しましょう。
こうした仕組みがありますので、まずはお住まいの県の補助金や助成金を探してみましょう。
こうした助成金を受けるためには、各自治体が認可をしている私立通信制高校に限ります。助成金の申請を考えている方は、入学を希望する学校がこうした助成金の対象学校になっているか、学校説明会などで確認されるようにしてください。
公立の通信制高校の平均学費はどのくらい?
公立の通信制高校の学費についても解説します。
公立通信制高校は、都道府県などの自治体が運営しており、私立通信制高校に比べて学費を抑えやすいのが特徴です。
ただし、入学できる地域が限られることが多く、スクーリング会場や試験会場までの移動負担が大きくなるケースもあります。
授業料は、私立通信制高校と同じく就学支援金の対象です。公立高校はもともとの授業料水準が低いため、条件を満たせば授業料が実質無償になるケースが多いです。
そのため、公立通信制高校で年間にかかる学費は、入学料・教材費・諸会費などを含めて、年間1万円〜5万円程度に収まることが一般的です。
公立の通信制高校に通う場合の注意
ただ、公立の通信制高校を選ぶときは、「学費が安い」だけで決めないことも大切です。
公立通信制高校は、自学自習を前提としている学校が多く、学習管理や進路準備を自分で進める場面が多くなります。
中学時代に不登校だった、学習面に不安がある、定期的に相談しながら進めたいという生徒にとっては、私立通信制高校のほうが合うこともあります。
私立の通信制高校でも、通信・ネット系コースであれば実質負担を比較的抑えられる学校はあります。
「自分は自主学習中心の公立校でやっていけるか」
という視点で考え、不安がある場合は私立校も含めて広く比較するのがおすすめです。
学費比較で見落としやすいポイント
通信制高校の学費を比較するときは、単純な「最安値」だけで判断しないことが重要です。
というのも、学校によって学費の見せ方が大きく異なるからです。授業料だけを掲載している学校もあれば、入学金・施設費・教材費まで含めた実質負担額を掲載している学校もあります。
・通信コースとネットコースで金額が違う
・履修単位数で授業料が変わる
・キャンパスやスクーリング会場で費用が変わる
・授業料が就学支援金の上限(年額337,200円)を超えるかどうかで実負担額が変わる
このため、一覧表は「候補校を絞るための目安」として使い、最終的には各校の募集要項や説明会で総額・コース内容・サポート内容を確認するのが失敗しない選び方です。
通信制高校の学費についてのよくあるQ&A
- 通信制高校の学費の平均はいくらですか?
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私立通信制高校の通信・ネット系コースは、就学支援金を使う前で年265,000円〜450,000円程度、就学支援金を使うと年40,000円〜150,000円程度がひとつの目安です。この記事の比較表でも、入学金を含めた初年度の費用は多くの学校で7万〜20万円ほどでした。週3日や週5日の通学コースを選ぶと、年数十万円高くなります。
- 就学支援金で学費はいくら安くなりますか?
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私立通信制高校では、年額337,200円を上限に、授業料の範囲内で支給されます。2026年度から所得制限はありません。1単位12,000円で年25単位(授業料300,000円)なら、授業料は全額まかなえる計算です。入学金や施設設備費などは対象外なので、その分は自己負担になります。
- 公立と私立の通信制高校では、学費はどのくらい違いますか?
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公立通信制高校は、入学料・教材費・諸会費などを含めて年1万円〜5万円程度が一般的です。私立の通信・ネット系コースは、就学支援金を使って入学金込みで初年度7万〜20万円ほどの学校が多く、差は年数万円〜十数万円です。公立は入学できる地域が限られ、自学自習が中心になるため、サポート体制も含めて比べるのがおすすめです。
- 通信制高校は3年間でいくらかかりますか?
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私立の通信・ネット系コースで就学支援金を使う場合、比較表の「3年間の合計の目安」では、13万円〜50万円ほどの学校が多くなっています。たとえばN高等学校のネットコースは約199,000円、NHK学園高等学校は約239,300円です。教科書代やスクーリングの交通費は別にかかるので、少し余裕をもって考えておきましょう。
- 通信制高校の「進学コース」などには授業料以外の費用がかかりますか?
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かかります。
私立の通信制高校では、生徒の大学進学を支援する「進学コース」「特進コース」などを設置している学校が増えています。通信制高校の授業料とは別に、進学指導料や通学サポート費が必要になることが多いです。
通信制高校は、全日制に比べてカリキュラムを柔軟に組みやすいため、志望校対策に特化した指導を受けられる場合もあります。その分、通常の通信コースより費用は高くなりやすいと考えておきましょう。
進学コースを選ぶ場合は、
・卒業生の進学実績があるか
・どのレベルの大学受験に対応しているか
・追加費用に見合うサポート内容か
をよく確認した上で検討しましょう。
- 通信制高校は「授業料が無料」と書かれているのに、なぜお金がかかるのですか?
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「授業料が無料」と書かれていても、入学金・施設費・教育運営費・教材費などは別途必要なことが多いためです。
就学支援金で軽減されるのは、主に授業料部分です。年間学費を比較するときは、授業料だけでなく、総額で確認するようにしましょう。
- 学費が安い学校を選べば安心ですか?
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学費の安さは大切ですが、それだけで決めるのはおすすめできません。
通信制高校では、学習のしやすさ、質問しやすさ、スクーリングの通いやすさ、進路サポートの手厚さが、卒業のしやすさに直結します。安さとサポートのバランスで選ぶことが大切です。
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