通信制高校は年中を通して説明会を開催していたり、何校かが集まって「合同説明会」の形で開催することもあります。
通信制高校は、学校によってカリキュラムや登校頻度、サポート体制が違うため、学校選びにおいて説明会への参加は必要不可欠といえます。
この記事では、通信制高校の説明会の中身や開催時期、参加時の服装、学校側に聞くべきことなどをまとめました。説明会参加の参考にしてください。
1.多数の通信制高校が集まる「合同説明会」
通信制高校の説明会の1つに合同説明会があります。
合同説明会は複数の学校が集まって、多くの情報を得られる場でもあるので、志望校が定まらない人は合同説明会に参加してみるのといいでしょう。
合同説明会当日の流れ
合同説明会は開始時刻の30分前から受付が行われます。説明会が始まってから終わるまでは約4時間半ほどです。入場料は無料で、自由に入退場できます。
事前予約なしに参加できますが、事前予約者にはガイドブックがもらえる特典もあります。
合同説明会の開催時期や服装は?
開催の時期は地域によって異なりますが、7月から11月ごろにかけて行われます。
合同説明会の服装は特に決まりはなく、制服でも私服でも構わないところがほとんどです。
メモと取るための筆記用具の貸し出しをしていたり、資料を持ち帰るための紙袋を用意していたりするところもあります。
合同説明会で聞くべきポイント
合同説明会では専門家による通信制高校の仕組みや学校ごとの個別相談が行われます。合同説明会を有意義な時間にするためには、時間の可能な限りたくさんの学校のブースを回ることをしていきましょう。
会場によっては、通信制高校に通っている生徒の体験談を聞ける場もあります。通信制高校を選んだ理由や通っている学校の様子などの実体験が聞けて学校を選ぶうえでのヒントになります。
会場には子どもの状況を聞いて中立的な視点に立って子どものニーズに合った通信制コンシェルジュが学校案内の相談に応じてくれます。
合同説明会参加後の流れ
説明会に参加後は会場でもらったパンフレットや資料などを振り返り志望校を決めると良いでしょう。
在校生の声や先生の雰囲気などからじっくりと自分の納得できる通信制高校はどこなのか子どもと保護者で話してみるのもいいかもしれません。
2.学校ごとに行う「学校説明会」
通信制高校の説明会には、入学を希望する生徒とその保護者を対象にして、学校の魅力や特色などを説明する「学校説明会」もあります。
各学校ごとに説明が行われるので、イベントに参加するためには事前予約が必要です。申し込み方法は学校のwebサイトや電話、メールなどから受け付けています。
説明会は学校ごとに違いがあり、平日の夕方や土日に行われるなど様々で時間は約2時間ほどです。
学校説明会では資料にない学校の情報が分かるだけでなく、疑問や不安などの相談も可能な限り答えてくれる場でもあります。
学校説明会での服装
学校説明会の服装に悩むケースもありますが、迷ったら制服で参加するのが良いでしょう。
なお、参加時の服装について問い合わせると私服でも構わないと答える学校もあります。
私服の際に注意する点は、一般的なマナーです。学校説明会は学校の説明を聞く場であるため、派手な服装で行く必要はないです。
髪の毛の色も気にする必要はありません。ただし、学校によってはピアスの着用や頭髪などについて禁止事項が決められている学校もあります。
服装について不安がある場合は、学校に確認してから説明会に参加するのが無難です。
学校説明会は親子揃って参加を
学校説明会は親子揃って参加することをお勧めします。
通信制高校の学費体系は全日制高校よりも難しく、資料やパンフレットなどに記載されている金額と異なるケースもあります。
学費の支払いについて担当者が相談に応じてくれるので、進学の参考になるでしょう。
学費の支払いが困難な場合は高等学校等就学支援金や奨学金などを利用した、分割で学費を払うことができる学校もあります。子どもが進学を考えている場合、保護者の金銭面における不安を相談に乗ってくれるからです。
学校説明会で聞いておくべきポイント
学校説明会後に校内見学会を行う学校もあります。校内見学会では校舎や教室や特別教室などをみることができます。
授業風景をみるのが一番ですが、土日開催の場合だと先生や生徒がいないため授業を見るのが難しいでしょう。
そこで、校内に貼られている写真に注目します。
学校行事や校内でのイベントが廊下に掲示されているため、学校生活の雰囲気を感じるように工夫しています。また、教室内の整理整頓やトイレがきれいなっているか、落書きされていないかなどの点を注意してみるといいでしょう。
通信制制高校の説明会で聞いたほうがいいこと
通信制高校は主に自分のペースに合わせて学校生活を送る場です。
2つの説明会を紹介しましたが、説明会ではどんなことを聞けばいいのか紹介します。
大学や専門学校に進学を希望する場合
大学や専門学校など進学を希望する場合は、
- 授業カリキュラム
- 進学率
- 推薦入学制度の有無
などについて質問してみます。
自分の進路はまだ定まらないが、充実した学校生活を送りたい場合は体育祭や修学旅行などの学校行事は何年次にあるのかを聞いてみます。
高校卒業資格が欲しい場合
高校卒業資格が欲しい場合は、
- 卒業率や学習につまづいた場合の体制
- 卒業後の就職先など
についてを相談することを勧めます。
在校生から説明が聞ける場合は、勉強のやり方や授業がない時の過ごし方などを聞いてみるのもありでしょう。
特に通信制高校ではスクーリング授業が必ずあります。月にどれくらい出席すればいいのかなど在校生から話があれば聞くのがいいかと思います。
在校生の話も必ず聞こう!
在校生の話は保護者からも好まれています。
在校生を見ることによって通学の際に着ていく服装の参考にもなります。生徒の話から自分が進学を希望する学校の実態が分かって生徒と保護者両方の参考になると考えられます。
説明会に参加する上では、進学や就職、学習の進め方など自分の聞きたいことを事前にノートに書いておき質問するとスムーズにいくでしょう。
説明会は自分の希望する学校と自分の求めているものがきちんと合致するのかを確かめるうえで大切な機会です。自分の聞きたいことや知りたいことを迷わず担当者や在校生などに質問することが一つのポイントです。
充実した学校生活や進路となるために
通信制高校の合同説明会と学校説明会について、聞いたほうがいいことをまとました。
自分の納得いく学校を見つけるためには、情報収集と説明会の参加が欠かせません。
自分のやりたいことを見つける第一歩を踏み出すためにも、親子で協力して志望校を決めるのがベストです。しっかりと話し合い、希望の通信制高校を見つけましょう!
通信制高校を検討している
すべての家庭に読んでほしいこと
「通信制入ったけど子どもが辞めた」
全日制と比較して自由に学べると評判の通信制高校ですが、中には失敗したという声もあります。
その後悔の声は「学校と合わなかった」に集約されます。
不登校支援がある学校を選べば良かった
「通信制高校は不登校生徒を受け入れてもらえる」という安易なイメージで選ぶんじゃなかった。自主学習が基本、不登校生徒へのサポートはなし、やる気がある人だけ引き上げるという感じ。不登校支援がある学校、時間かけて選べば良かったなあ
学費の安さで公立を選んで失敗
通信制高校ならどこも一緒でしょと、公立を選んだら大失敗。家から遠いし、週2日は通わないと単位取れないし、勉強もつまらない。3年間とても保ちそうにない…。
近所にあるから、学費が安いから、そんな理由で比較をせずに選んでしまうと、学校と合わずに辞めてしまうことも多いです。
後悔しないためには、通学エリアにある学校を3~5校比較するのは必須。
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