埼玉県立大宮工業高等学校の学費
127,900円~/年間
- 埼玉県立大宮工業高等学校ってどう?
- 学校の雰囲気や設備は?
- 埼玉県立大宮工業高等学校の学費はいくら?
大宮工業高等学校を2010年に卒業したヒカリです。すぐ働きたかったのですが、両親に「高校くらいはいけ」と厳しく言われたため、アルバイトと両立できるこの学校を選びました。
この記事では、埼玉県立大宮工業高等学校の雰囲気や学校の設備、学費について【卒業生の本音ベース】で解説しています。
この学校に入学するかの判断基準にしていただければと思います。
埼玉県立大宮工業高等学校ってどんな学校?
住所 | 〒331-0802 埼玉県さいたま市北区本郷町1970番地 |
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通学コースの種類 | 工業技術科 |
学校URL | https://omiya-th.spec.ed.jp/ |
大宮工業高等学校は、さいたま市の北区にある歴史ある工業高校です。
定時制は通信制とは違いスクーリングはないです。
平日毎日 4 時間授業を受けます。1回の授業は45分で、卒業に4年間かかります。
定時制には工業技術科という溶接や木工、建築などを学べるコースがあります。
卒業までに4年間かかり、埼玉県内では唯一、建築を学ぶことができる定時制高校です。
昼間はアルバイト等を行い、17時ごろに登校し、21時過ぎに帰宅するというスタイルで日々を送ります。
埼玉県立大宮工業高等学校の学費について
入学料 | 2,100円 |
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授業料 | 1,750円/単位 |
教科書代 | 8,410円 |
生徒会・PTA会費 | 4,000円 |
教育振興会費 | 3,000円 |
学年費・教材費 | 62,490円 |
給食費 | 50,000円 |
初年度学費 | 127,900円 ※就学支援金適用時 |
埼玉県立大宮工業高等学校は、公立の定時制ということもあり、学費はかなり安く抑えることができます。
就学支援金を活用することで、授業料は実質無料。
教科書代などの諸費用のみで通学することができます。
埼玉県立大宮工業高等学校に偏差値はある?入試内容を解説
埼玉県立大宮工業高等学校は定時制の高校なので「偏差値」と呼ばれる基準はありません。
大宮工業高等学校は県立高校になるため、基本的には学力試験と面接があります。
また中学校のときの調査書も重視されてます。
面接では
- 志望動機
- どんな高校生活を送りたいか
- 卒業後何をしたいか
この3点をしっかり述べることができれば、問題はないです。
ただ、1学年の定員は80名となってます。
そのため、その定員を超えることになった場合には落とされる可能性もあるということです。
正直なところ4年かかる高校なのでものすごく人気のある学校ということはできません。
ですが定時制の中では、県内で唯一建築について本格的に学ぶことができるため、あえてこの大宮工業高校を選ぶ生徒も多いです。
「あまり人気の高校じゃないから」と油断せず、面接も学力試験も、できる限り対策を立てることが大切です。
埼玉県立大宮工業の授業内容・時間割は?
大宮工業高等学校には、全日制と定時制があります。定時制には工業技術科という学科が設置されています。
定時制では、17時ごろに登校し、21時ごろに帰宅するというスケジュールで動いており、卒業には4年かかります。
一日の流れを簡単に説明すると、
17時に登校します。すぐに給食を食べて、4時間授業を受けます。授業は1コマ45分です。
21時には帰ることができますが、卓球部や野球部などの部活もあるため、放課後に部活動をすることもできます。
ちなみに制服ではなく私服で登校します。バイト先から家に帰り制服に着替えて、なんてことをしないでいいところもこの学校の魅力の一つだと思います。
1,2年生のときには工業の基礎を勉強します。
3,4年生のときには、機械コースか建築コースかを選ぶことができます。
設備が非常に充実しているので、機械コースでは社会に出たとき即戦力となる学びを進めることができます。
建築コースでは、埼玉県内で唯一建築を学べる定時制なため、皆熱心に、建築について学んでいます。
ここから有名な建築系企業に就職する生徒もいました。
埼玉県立大宮工業高等学校の設備・学習環境はどう?
大宮工業高等学校のクラスは1クラス40人での2クラス制でした。
全日とは違う教室ですが、だからといって設備が劣るなどということは一切なかったです。
80名の定時制ではありますが、全日制の生徒もいるので、トイレはきれいだし、校舎も新しくはないですが、特に古臭いとか汚いという感じはありませんでした。
工業技術課の実習の授業は、少人数制でした。溶接などは、二人に一人先生がつき、かなりきめ細かにサポートしてくれるなと感じてました。
工業の授業は3~4名の班に分かれて行われると書きましたが、普通の数学や国語の授業も、習熟度別、時には少人数制で行われることもあり、学習に不安があった自分もスムーズに高校の学習には入っていくことができました。
埼玉県立大宮工業高等学校のイベント・学校行事
学校行事にはかなり力を入れていると思います。行事を通して、新しい友人ができたり、あまり話したことのない同級生と親睦を深めるということも多々ありました。
具体的に行事をあげれば、体育祭、球技大会、宮工祭などがありました。
中でも印象的だったのは、宮工祭です。この宮工祭は文化祭にあたります。
高校時代には、自分はバンドを組んでいました。
クラスの出し物もそうですが(自分たちのクラスは喫茶店をやりました)、バンドでレミオロメンというバンドのカバーをやったことが特に印象に残っています。
こういう出し物は別にやらなくてもいいのですが、目立ちたい、モテたいという思いが非常に強かった自分には、正直一番楽しみなイベントでした。
お昼ご飯にはフランクフルトなどを売っている屋台でおやつを食べ、おなかを満たしました。
球技大会ではサッカーをやりましたが、元サッカー部がチームにいたので、順調に勝ち進み、優勝して先生からポカリスエットを一人二本もらったことがいい思い出です。
埼玉県立大宮工業高等学校にいじめはある?
大宮工業高等学校は、定時制では皆が私服で登校し、ピアスをしたまま授業を受ける子もいます。堅苦しい全日制の進学校とは、その点が大きく違うのではないかなと思います。
在籍している生徒の中には、正直なところ「ここなら簡単には入れるから」という思いで入学してきた生徒も、いないこともありません。
ですが、大宮工業高等学校は、卒業までに4年がかかる学校です。ですので「どこでもいいや」という気持ちで入学している生徒はいません。
3年の高校に比べて、明らかに卒業が大変です。そのため、ある程度覚悟をもって入学している生徒ばかりです。
定時制というと、不良が多いとイメージする方もいるかもしれません。ですが、しっかり学ぼうという思いを持っている生徒が非常に多いように感じました。
自分も3年で卒業できる学校ではなく、4年かかるこの学校を選んだことは、バイトの時間を多くとれるからという理由もあります。
しかし他の同級生と同じで、社会に出たとき即戦力となる技術をしっかりと身に着けることができるからという思いもありました。根はまじめな生徒が多いように感じてました。
また、いじめは一切なかったです。
理由はたくさんありますが、少人数制で溶接など工業の科目を行います。ですので、基本的には、相棒的な存在が結構多くの生徒にいました。
いじめなどをやっていたら、溶接などでは大きなけがにつながります。そういう理由もあり、幼稚ないじめなどはなかったのだとおもいます。
埼玉県立大宮工業高等学校 卒業後の進路について
私は現在、通信の会社で会社員をしています。
工業を学びましたが、就職活動の中で「これからは通信の業界が伸びる!」と思い、そちらの道に進みました。
私のように、工業以外の会社に就職する人も多いですが、学んだことを活かし、建築関係の会社に入る同級生も多数いました。
また日本工業大学などの大学に行く生徒もいますし、専門学校に進学する生徒も多くいました。
卒業後の進路は本当に様々でした。
ただ学校の方針としては、工業関係の仕事を勧めてくることが多かったかなと思います。
ですがもちろん、それを強制するわけではなく、やりたいことを伝えれば、それを大いに尊重してくれる校風です。
求人票件数は2000件以上ありますので、就職をしたいと思ったときに、困ることはほとんどないといっていいのではないでしょうか。
また工業に関する資格を取ることもできますので、正直、就職にはかなり強いです。
ですが、進学については、そんなに強いとは言えないのが実情です。
そのため、もし進学をしたいという思いが強いのであれば、予備校や塾などに別途通う必要はあるのではないかと思います。
埼玉県立大宮工業高等学校に進学を考えている生徒へ
4年かかる高校なので、簡単に卒業したい、楽に卒業資格を取りたいという生徒には向いてないです。
ですが、4年をかけて学んでいくため、本当の工業の力が身に付きますし、社会に出たとき、即戦力となる実際的な力がしっかり身に着く学校ではないかと思っています。