*本校定時制課程は令和4年3月に閉課程を迎えます。新入学は現在受け付けておりません。
静岡市立高等学校(定時制)ってどんな学校?
静岡市立高等学校の定時制を卒業したウサギです。
中学生の終わりから起立性調節障害という病気にかかり、こちらの学校のお世話になりました。
静岡市立高等学校の雰囲気や時間割について、卒業生の本音ベースで解説していきます!
定時制と合わせて通信制高校もみているけど、どちらがいいんだろう
3年通うところだし、学校選びで失敗したくないな・・・
高校卒業資格は、定時制高校の他、通信制高校でも取得することができます。
定時制は通学が必要ですが、通信制は年数日〜週1日程度の通学で良いので、負担は少ないです。
定時制は卒業に4年かかる学校が多いですが、通信制は3年で済みます。比較する上でも、通える範囲にある通信制高校のパンフレットを合わせて請求するのがおすすめです。
通信制高校も併用して調べてみよう
・定時制と同じ同じ高卒資格がとれる
・登校頻度が少なくて良い(年4日〜)
・私立でも学費が安い(年10万円程度)
静岡市立高等学校(定時制)ってどんな学校?
住所 | 〒420-0803 静岡県静岡市葵区千代田3丁目1−1(最寄駅:音羽駅) |
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スクーリング | 月3~5回程度 |
通学コース | 通信制過程・定時制課程・教育課程・夜間 |
学校URL | http://www.shizuokacity-h.ed.jp/ |
静岡市立高等学校は、静岡県静岡市葵区千代田3丁目にある単位制高校です。定時制課程は、夜間部が開設されています。
単位は1年ごとに、加算されるスタイルになっています。通信制を取ると、静岡県立中央高等学校の履修コースと、共同になります。こちらの方式を利用すると、最短三年で卒業ができます。
また教育課程を選択すると、国語総合やベーシック数学、科学基礎など幅広い単元を選ぶ必要があります。教育課程を選んだ場合は、最短で4年かかります。
卒業の条件は、高等学校に3年間または4年間在籍すること、必須科目と選択科目を合わせて75単位以上修得すること、指定した学校行事に必要な時数以上出席することとなっています。ちなみに部活動の参加は、必須となっていません。
静岡市立高等学校(定時制)の学費情報
入学金 | 2,100円 |
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授業料 | 32,400円(月額2700円) |
諸費用 | 施設充実費・教科書代など |
年間合計 | 約33,400円 |
静岡県の公立定時制高校は、入学金2,100円、授業料が32,400円と決まっています。
ここから世帯収入に応じて、国から支給される就学支援金が差し引かれます。世帯収入によって割引額が異なりますが、最大で授業料は全額支給されます。
詳しくは学校の説明会に参加してお問い合わせください。
静岡市立高等学校(定時制)の偏差値・入試内容
*本校定時制課程は令和4年3月に閉課程を迎えます。新入学は現在受け付けておりません。
転入学と編入学について
静岡市立高等学校では、転入学と編入学を定期的に受け付けています。
・やむを得ない事情がある人
・高校2年で、中退した人
・1年以上の社会経験を積んだ人
こちらのケースに該当する場合は、直接学校に電話を入れて、入学できるかどうか学校側と相談をおこないます。
1年で中退した人
そして1年で中退をした人は、翌年の3月におこなわれる選抜試験を受けます。
・筆記試験
・面接
こちらの試験をパスすると、晴れて入学の門戸がひらかれます。
面接では「どうしてこの学校を選んだのか」そして「卒業後に何をしたいのか」がおもに問われます。また「勉強して、どのような知識をつけたいのか」など具体的な質問が聞かれることもあります。面接を受ける前に、自分なりに答えを導き出しておくといいでしょう。
高い意欲を感じられれば、そのまま入学を認めてもらえるケースが多いです。誠意を見せること、どうしてもこの学校に入りたいという熱意をアピールしていきましょう。
静岡市立高等学校(定時制)授業内容・時間割は?
静岡市立高等学校の定時制は「夜間部」がメインとなっています。私は朝起きられない持病を患っていたので、夜間部を選びました。
夜間の学校だったため、遅いおやつを自宅で食べてから(菓子パンやカップラーメンなど)学校に向かうことが多かったです。
とくに規則がうるさい学校ではなかったので、コンビニで買ってきた弁当を学校で食べている人もいました。私も小腹が空いたときには、構内でカロリーメイトなどの軽食を食べていたように思います。
時間割について
定時制というと「頭が悪い人が行くところ」というネガティブなイメージも多いと思いますが、こちらの学校は勉強熱心な方だと思います。おかげで私を含めた数人の人が、四年制の大学に進学することができました。
ただ科目選択は限られていて、与えられたもの履修するという、格式張ったスタイル。自由度は低かったように思います。ただその分、真面目な先生たちが熱心に勉強を教えてくれ助かりました。
とくに印象に残っているのが、芸術の授業。クリエティブな先生と一緒に、油絵やデッサンなどをおこないました。ずっと勉強漬けの毎日だったので、こうした時間はリフレッシュとなりとても楽しかったです。
静岡市立高等学校(定時制)の設備・学習環境はどう?
静岡市立高等学校は、1年生も2年生も同じ建物で学びます。
よくあるシンプルな造りの建物です。ただ大きな地震に備えた造りになっているので、全体的にどっしりした造りの校舎になっています。
最新の設備が導入された学校ではありませんが、清潔感がありどこも綺麗に清掃されています。管理人の方が女子トイレと男子トイレの清掃もおこなってくれるので、気持ちよく使えました。
クーラーも完備されているので、夏の蒸し暑い季節も快適に勉強を進めることができました。外の街灯も明るいので、夜間の出入りも怖いと思うことはありませんでした。
近所のボランティアさん(地域住民の方)が定期的に鉢植えの管理をしてくれているので、花壇も手入れが行き届いていて気持ちよかったです。
静岡市立高等学校(定時制)のイベント・学校行事
定時制の生徒は部活動に入らなくてもいいことになっています。私はスポーツが苦手だったので、部活には入らずに卒業を迎えました。また一学期の真ん中くらいに、市高祭という文化祭があります。定時制の生徒たちの展示もあるので、私も生け花などを飾った記憶があります。
また参加希望のイベントがいくつかあり、とくに有名なのがナイトウォークという行事です。安部川沿いにひたすら歩くという催し物で、40キロにわたるコースを先生と希望生徒で歩きます。
途中で地元の方が豚汁などの差し入れをおこなってくれるので、眠気もどこかに吹き飛ぶ感じでした。
あとは希望者のみ体育祭の参加もできます。私は参加しなかったので良く分かりませんが、参加した人にとっては面白かったようです。
静岡市立高等学校(定時制)の雰囲気は?いじめはある?
静岡市立高等学校は定時制とはいえ、多くの人が大学や短大を希望していたので、通っている子は真面目な子が多かったです。いじめも無かったように思います。ただ稀に髪の毛を金髪に染めているなど、やんちゃだなと思う子はいました。
また服装や髪型についてですが、全体的にゆるめです。先生は良く言えば自由、悪く言えば放任主義なので、遊ぼうと思えばどこまでも遊べてしまいます。
ただ私の印象ではそれぞれの生徒が自分でルールを守ろうと頑張っているように思えました。羽目を外している子は少ないと思いました。
また通学スタイルですが、私のように真面目に電車とバスを乗り継いで通う生徒もいれば、親に車で送ってもらう人、友達にバイクで送ってもらう人もいました。
バイク通学は許可されていなかったと思うので、それぞれが好きな方法で通学をしていました。電車の駅からは歩いて20分くらいですが、バス停からはとても近いです。
静岡市立高等学校(定時制) 卒業後の進路について
私は学校を卒業したあと、都内にある四年制の大学に進学できました。無事に大学まで行けたのも、ひとえに先生のサポートのおかげだと感謝しています。
ちなみに私の同級生は四年制の大学に進学した人、短大に進学した人が大半でした。あとは専門学校に進んだ子がいて、そのまま就職する人は少なかったです。
進学についてのサポートですが、定期的に進路指導の先生との面談があります。勉強のペースや学習意欲、進みたい志望校について聞かれます。分からない点は丁寧に教えてくれるので、不安をかき消しながら進めていけます。
また構内に進学にまつわるパンフレットが置いてあり、先生がつくったリストや資料も置いてあります。「勉強したい」と思う人には、明るい門戸が開かれています。
静岡市立高等学校(定時制)への進学を考えている方へ
静岡市立高等学校は定時制の中でも、真面目な学校だと思います。私のように病気が原因で通常の学校に進学できなかった人に、とくにおすすめしたいです。
進学率も悪くはないので、やる気さえあれば大学への進学もできます。優しく勇ましい先生が多いので、ぜひ勇気を出して再スタートを切ってみてください。
高校卒業資格は、定時制高校の他、通信制高校でも取得することができます。
定時制は通学が必要ですが、通信制は年数日〜週1日程度の通学で良いので、負担は少ないです。
定時制は卒業に4年かかる学校が多いですが、通信制は3年で済みます。比較する上でも、通える範囲にある通信制高校のパンフレットを合わせて請求するのがおすすめです。
通信制高校を検討している
すべての家庭に読んでほしいこと
「通信制入ったけど子どもが辞めた」
全日制と比較して自由に学べると評判の通信制高校ですが、中には失敗したという声もあります。
その後悔の声は「学校と合わなかった」に集約されます。
不登校支援がある学校を選べば良かった
「通信制高校は不登校生徒を受け入れてもらえる」という安易なイメージで選ぶんじゃなかった。自主学習が基本、不登校生徒へのサポートはなし、やる気がある人だけ引き上げるという感じ。不登校支援がある学校、時間かけて選べば良かったなあ
学費の安さで公立を選んで失敗
通信制高校ならどこも一緒でしょと、公立を選んだら大失敗。家から遠いし、週2日は通わないと単位取れないし、勉強もつまらない。3年間とても保ちそうにない…。
近所にあるから、学費が安いから、そんな理由で比較をせずに選んでしまうと、学校と合わずに辞めてしまうことも多いです。
後悔しないためには、通学エリアにある学校を3~5校比較するのは必須。
通信制高校の一括資料請求サービスを活用すれば、住所を入力するだけで、通学エリアにある学校のパンフレットを簡単に取り寄せることができます。
学校のパンフレットを見比べるだけでも特徴はわかりますし、「この学校だけは違うな」と取捨選択もできます。
簡単に取り寄せることができるので、通信制高校の比較がまだできていない家庭は、利用してみてください