自然学園高等学校は、山梨県に3ヵ所、神奈川県に1ヵ所のキャンパスを持つ全日制・通信制高校です。全日制は山梨県にある梁川キャンパスのみで、他は全て通信制のキャンパスです。
・入学に年齢制限がない
・通信制でも広域制や通学型、在宅型などキャンパスによって特徴がある
レベルに合わせて小中学校の内容から復習するため、授業についていけなかった生徒でも基礎から学べます。また、少人数制を採用しているため、人間関係が苦手な生徒にも検討してほしい高等学校です。
自然学園高等学校(通信制課程)ってどんな学校?
住所 | 山梨県大月市梁川町綱の上1225 |
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スクーリング | 年間6日~ |
通学コース | 総合文化コース・国際農業コース・集中スクーリングコース・マイプランスタイル・集中スクーリングスタイル |
キャンパス所在地 | 山梨県(甲府・須玉)、相模原(神奈川県) |
学校URL | http://shizengakuen.ed.jp/ |
自然学園高等学校は入学に際し年齢制限がないため、中学卒業後の生徒から仕事を持つ社会人まで幅広い年齢層が通う高等学校です。一般科目から実生活に役立つ知識や教養まで、さまざまなスキルを身に付けられることが特徴です。
自然学園高等学校(通信制課程)のコース解説
自然学園高等学校の通信制は、キャンパス別に次の学習コースが用意されています。
・甲府キャンパス(総合文化コース・国際農業コース・集中スクーリングコース)
・相模原キャンパス(マイプランスタイル・集中スクーリングスタイル)
総合文化コース
総合文化コースには、「キャリアクラス」「進学習熟クラス」「マイプランクラス」があります。
キャリアクラスは生徒それぞれの個性と能力を磨くことが目標で、将来的に役立つ技術や資格を身に付けるための学習と校外学習に力を入れています。校外の施設・組織・企業などの協力の下に「職業ゼミ」が用意されており、さまざまな体験をすることで将来的な人生の基盤を作ります。
進学習熟クラスは4年制大学を目指すクラスで、早い段階から志望する大学に合格するための学習指導を行います。生徒それぞれの個性と希望大学に配慮した「進学ゼミ」が用意されています。
マイプランクラスは、集団性を求めず個別学習を中心としたクラスです。自分の計画で時間設定できるため、時間割も登校時間もなくマイペースで学習できます。サークル活動などもあるため、学習だけではなく楽しく高校卒業資格を取りたい生徒に向いているクラスです。
国際農業コース
国際農業コースは、次の世代を担う農業のスペシャリストを養成するコースです。実習を重視し、卒業したその日から農業社会で活躍できる技術と資格、実践力を身に付けます。なお、須玉キャンパスは国際農業コースの実習地となっています。
集中スクーリングコース
集中スクーリングコースでは、3~4日のスクーリングを年に2回だけで卒業に必要な単位を取得できます。自宅学習では理解できないことや、レポートの指導などの補習授業も受けられます。
マイプランスタイル
自分の生活スタイルに合わせ、スクーリングを週5日・週3日・週1日から選ぶことができます。通常は自宅学習ですが、土日に開催される大学受験対策講座や資格取得講座にも参加できます。
集中スクーリングスタイル
1回に3~4日のスクーリングを年に2回だけで卒業に必要な単位を取得できます。指定された番組や動画を視聴することで、スクーリング時間をさらに免除する制度も用意されていることや、希望により週1日のスクーリングも可能です。人間関係が苦手、集団活動が苦痛といった人に向いています。
自然学園高等学校 通信制の学費情報(2023年度)
自然学園高等学校通信制コースの学費は入学金が5万円で、セメスター制を採用した授業料は半年ごとに9万円です。
セメスター制とは、1年を4月からの半年と10月からの半年に分け、それぞれの期間で履修科目の単位を設定する制度です。一般的な通信制では在学中に74単位以上を取得しなければならず、それぞれの単位ごとに5千円~1万円前後の学費が必要です。
しかし、自然学園高等学校はセメスター制なので一般的な通信制の学費よりも非常に学費が安くなっていることが特徴です。
授業料減免補助金認可校
さらに、自然学園高等学校は国や県からの授業料減免補助金認可校になっているため、授業料の負担が軽減されます。ただし、支給額は世帯年収によって118800円から355000円と異なるため事前に確認しておくことが大切です。
学用品などの支援も受けられる
また、市町村民税の所得割が非課税世帯には、学用品などに対する支援も受けられます。生活保護受給世帯は52600円、第1子の高校生の場合は38100円、23歳未満の扶養されている兄・姉がいる世帯で第2子以降の高校生がいる世帯では38100円となっています。
自然学園高等学校 通信制の偏差値・入試情報
学力試験がないため偏差値はなし
多くの通信制高校に偏差値がないように、自然学園高等学校の通信制にも偏差値はありません。
入試内容は書類審査と面接
入試は主に書類審査と面接によって行われますが、面接は全てのコースで保護者同伴となっています。一般的に通信制高校の面接は落とすことが目的ではなく、生徒の人となりを知ることが目的です。志望理由を事前に用意しておくことと、服装や髪型などの身だしなみを整えておくことが大切です。
出願期間
甲府キャンパスの総合文化コースと国際農業コースの出願期間は、中学校を卒業した人もしくは卒業予定の人は12月から3月までで、面接は1月から3月の間で実施されます。
相模原キャンパスの集中スクーリングやマイプランスタイルの場合は1月から4月が出願期間で、定員となり次第締め切られるため注意が必要です。なお、どちらのキャンパスも転入や編入に関しては随時受付していますが、いずれも定員になり次第締め切りとなります。
6月ごろから12月にかけて甲府と相模原キャンパスでオープンキャンパスと学校説明会が開催されるので、興味のある人は申し込みしてみてはいかがでしょうか。
自然学園高等学校の通信制が向いている生徒/向いていない生徒
向いている生徒
自然学園高等学校は、次のような生徒に向いています。
・集団生活や人間関係が苦手
・不登校を経験したことがある
・将来のために自分の得意分野を伸ばしたい
自然学園高等学校には全日型通信制や集中スクーリング制など、柔軟な学習スタイルが特徴です。学校のモットーも「ナンバーワンを目指す学校ではなく、オンリーワンの人間づくりを目指す学校」なので、生徒それぞれの個性と能力を卒業までに少しでも伸ばすことを目標としています。
少人数制や基礎から学び直しできるため、集団生活になじめなかったり不登校を経験したという生徒におすすめの学校です。また、個性と能力に磨きをかけながら、さまざまな知識を身に付けたい生徒にも向いています。
向いていない可能性がある生徒
一方で、時間割が決まっているわけではなく自宅学習が基本であるため、自己管理や自主性が必要です。管理されていないとついついサボってしまうような生徒は向いていないと言えるでしょう。