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正化学園高等部の通信制ってどう?学費・偏差値・口コミ評判

正化学園高等部は、通信制過程で実績がある鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校の提携施設になります。兵庫・大阪・京都に5つのキャンパスを展開し、高校の教育課程を修了することを目標に掲げ、生徒のサポートを行います。

・不登校への支援や、編入・転入の制度がある

・体調やライフスタイルを尊重する教育体制を敷いている

学校生活に馴染めず悩んできた方や、体調不良で全日制の高校に通うのが難しい方は、正化学園高等部への入学を検討するとよいかもしれません。

正化学園高等部ってどんな学校?

住所 兵庫県姫路市北条口2丁目18、宮本ビル3階
スクーリング 年6日から(高校卒業資格を得るには週2日以上が望ましいとされる)
通学コース 高卒資格取得コース、大学進学コース、専門学校・短期大学進学コース、就職支援コース
キャンパス所在地 姫路・神戸・明石土山・大阪梅田・京都伏見
学校URL https://www.kashimahkg.net/

正化学園高等部は、不登校など、生徒が抱える問題に真摯に向き合いながら、高校卒業を目指し、学校生活に対する意識改革を進めています。

正化学園高等部では、学習障害やADHDなどの特性に沿ったサポートが受けられますし、起立性調節障害に対する理解もあります。

どうしても苦手な科目は最低限の学習にとどめ、各生徒の視点に立った単位取得方法を提案することで、無理なく高校卒業資格を得られるようにします。この点は、他の鹿島学園の指導方法と異なります。

正化学園高等部の通学コース解説

正化学園高等部では、生徒それぞれの目標に合わせたコースを選択できるようになっています。

スクーリングは、鹿島学園高等学校が指定する場所で、年に2回計6日程度、集中的に設定されていますが、そのほかに、週何日までというふうに、通学日数の上限が設けられていて、その中で自分の都合により登校日を決めていく形をとっています。

なお、高校卒業資格を得るには、週2日以上の登校がすすめられています。正化学園高等部の各コースと、どんな点でサポートが得られるかは、以下の通りです。

1)高卒資格取得コース(週2日まで登校可)

午前9時半から午後4時までの間に登校し、高校卒業資格を目指します。登校日も滞在時間も自由で、自分のペースで勉強を進められるようになっています。

各キャンパスが設けている「学習サポートデー」には、より多くの生徒が集まるので、交流の機会が持てるでしょう。各生徒の事情や障がいを個性として見て対応しているので、お互いを尊重する空気が生まれやすいようです。

なお、こちらのコースでは「午後から登校コース」が設けられています。午後1時から午後5時までの間が通学時間で、起立性調節障害などで、午前中の登校が難しい方に配慮されています。

2)大学進学コース(週5日まで登校可)

高卒資格取得コースのカリキュラムに加えて、4年生大学に進学するためのサポートが受けられます。

志望理由書や小論文、各種書類の添削などが行われ、出額書類のチェックや面接練習も主な割れます。正化学園高等部には、AO入試対策のスペシャリストが在籍しているので、進学面で助けになるはずです。

3)専門学校・短期大学進学コース(週3日まで登校可)

高卒資格取得コースのカリキュラムに加え、短期大学や専門学校に進むためのサポートが受けられます。こちらも、志望理由書やエントリーシートなどの書類添削や、出願書類のチェック、面接練習が行われます。

4)就職支援コース(週3日まで登校可)

高卒資格取得コースのカリキュラムに加え、就職に必要な書類の添削や面接練習が行われます。企業による就職ガイダンスや、ハローワークが主催する合同就職相談会の案内も積極的に行われ、就職に役立つ情報が適宜得られるようになっています。

正化学園高等部の学費情報(2023年度)

正化学園高等部の学費

現在調査中

正化学園高等部は、他の私立の通信制高校と比較しても、学費が安いことで知られています。

連携する鹿島学園高等学校の学費になりますが、国からの就学支援金を差し引くと、3年間の学費合計は20万円台前半に収まるので、世帯年収が一定水準以下である方は活用したいものです。

加えて、正化学園高等部では、国や鹿島学園が設けている、以下の学費サポートの制度を活用して学ぶこともできます。

国の教育ローン

日本政策金融公庫を利用しての教育ローンになります。受験に係った費用や、入学金や授業料などの納付金、教材費やパソコン購入費、通学費用を借りることができます。家庭の状況により、金利や保証料などが優遇されますし、世帯年収が高めの方でも借りられる場合があります。

鹿島の通信の提携教育ローン「学費サポートプラン

入学金や授業料などの納付金を、オリエントコーポレーションが立て替え、その後に分割で返済していくプランです。分納の方法が選べるので、自分の合わせた返済ができて便利です。

正化学園高等部の通信制に偏差値はある?入試情報について

鹿島朝日高等学校の募集要項を見ると、正化学園高等部の入試は書類選考と面接で行われるので、偏差値はないと考えることができます

それでも、出願書類に「志望理由書」を添えて出す必要があるので、どうして正化学園高等部に入りたいのか、動機づけを明確にしておくことが求められます。

偏差値はないといっても、誰でも面接は緊張するものです。面接で聞かれそうなことにきちんとこたえられるよう、あらかじめ準備しておくとよいでしょう。

なお、正化学園高等部では、中学卒業見込みの新入生に加え、すでにほかの高校に在籍している方の転入や、高校中退者の編入も認めています。

新入生は4月と10月の2回入学のチャンスがありますが、令和4年度の場合、10月入学の出願期間は9月1日から9月26日と短くなっていたので、希望の入学時期によっては、出願時期に注意することが大事です。転入生や編入性は、入学したい前の月の25日までに書類が事務局に届いている必要があります。

正化学園高等部の通信制が向いている生徒/向いていない生徒

向いている生徒

正化学園高等部は、

・不登校や起立性調節障害など、通学を阻む問題を抱えているものの、高校卒業資格を得たい人

・学校の勉強以外にやりたいこと、取り組みたいことがある人

・近畿圏に住んでいる人

に向いている通信制高校といえます。学習の障がいとなるものに対するサポートは充実しており、高校卒業資格を取るという共通目標があるので、お互いを尊重しつつ、楽しい学校生活を送れるに違いありません。

向いていない生徒

一方、正化学園高等部に向いていないのは、

・自主的に学習に取り組めない人

・淡々と学校に通いたい人

かもしれません。

正化学園高等部は、必要な単位を取得するタイプの通信制高校なので、メインの勉強方法は自宅学習になります。さまざまなサポート制度があるにしても、主体的に学ぶ姿勢がないとやっていくのが難しいでしょう。

全日制の高校に比べて、管理されることが少ない分、自分の責任で学習を進めていく必要があります。