ゼロ高等学校は、ホリエモンの愛称でも知られる堀江貴文氏が主宰を務める通信制の高校です。オンラインキャンパスによる自宅学習を通じ、提携校である鹿島山北高等学校の卒業資格を取得できます。
・進学や就職に留まらない多様な進路、キャリア形成へのサポート
・オンラインでも安心して学習を進められるカリキュラムと指導体制
・オフラインイベントで他生徒と交流可能
オンラインで自分のペースに合わせて学習を進めながら、自分自身の”夢”を叶えたい生徒であれば、検討すべき学校だと言えるでしょう。
ゼロ高等学院ってどんな学校?
住所 | 東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階 |
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スクーリング | 年数回 |
通学コース | オンライン |
学校URL | https://www.zero-ko.com/ |
ゼロ高等学院は、一般的な座学による学習ではなく、”体験”を重視した海外水準の教育方針を打ち立てています。
高校卒業へ向けた基本的な学習を全面オンラインで進めていき、座学では得られない体験をスクーリングや生徒それぞれの自己研鑽によって育んでいきます。明確な時間割がないため、社会人に必要な自己管理能力が養われたり、可能な限り考えて行動したりするような仕組みになっているのがポイントです。
「自己の夢の実現」をキーワードに、生徒の2~3割が留学や起業、フリーランスとしての独立を果たしており、アーティストや芸能人に進む生徒も少なくありません。一般的な高校は進学をメインに国語や数学の学習がメインですが、ゼロ高等学院の場合は「お金の稼ぎ方」や「社会的に需要のあるスキル」など、実用的な分野を重視しているのも特徴的です。
ゼロ高等学院の授業内容・時間割
ゼロ高等学院には、自己実現を可能にするために以下の3つのコース用意しています。
- ファンデーション
- ベーシック(ビジネス&アート)
- プロフェッショナル(ビジネス&アート)
それぞれのコースは全てオンライン主体ですが、学べる内容や対象とした生徒像には違いがあるので、どういった違いがあるのかをしっかり理解してからコース選択をするのが大切です。
また、これらのコースは段階的にステップアップしていけるよう関連した内容となっており、在学中にすべて学ぶことができます。
ファンデーション
ファンデーションコースでは、地域課題やゼロ高EXPOというイベントの発表を通じ、自己探求・自己発見を深めるコースです。自分自身と今一度向き合うことで、自分の強みを発見し、それを社会で発揮するスキルを得ることが目標となります。
ベーシック(ビジネス&アート)
ビジネス&アート関連のコースは2つに分かれており、ベーシックコースは前半部分の内容を学べるコースです。
ファンデーションでは自分の強みなどを”見つける”ことがメインでしたが、ベーシックコースえは実際に自分の中のアイデアを形に、それをアウトプットしていきます。具体的には、社会人も参加するようなビジネスコンテストや賞レースに実際に参加したり、何らかの社会活動を体験したりするような専用カリキュラムが多いです。
プロフェッショナル(ビジネス&アート)
ベーシックコースでは自分のアイデアのアウトプットをしますが、プロフェッショナルコースでは更に発展して「大人を巻き込んでアイデアをビジネスにする力」を身につけます。
高校生の段階から実社会で通用するスキルを培ったり、場合によっては起業したりするコースで、内容は非常にレベルが高いです。このコースまで修了できれば、アイデアを実現するために必要なこと、お金を継続的に稼いでいく方法などを知ることができます。
ゼロ高等学院の学費情報(2023年度)
ゼロ高等学院の学費は少し料金体系がややこしく、まずゼロ高等学院で必要な料金が1か月3万円、年間で36万円ほどかかります。
また、それと合わせて、鹿島山北高等学校の学費が一部上乗せされた金額が学費になります。年間学費の目安をまとめた結果が以下の通りです。
・学費:360,000円
・入学金(鹿島山北高校):50,000円
・授業料:175,000円(1単位につき7,000円で年間25単位取得する場合)
・施設費:24,000円
・通信費:5,000円
合計すると、年間で約60万円ほどの学費がかかります。これらは教科書代やスクーリングの費用などを含まない金額なので、実際には約70万円以上の学費がかかる可能性もゼロではありません。
就学支援金による授業料は減額可能
通信制高校としては比較的学費が高額な部類ですが、授業料に関しては就学支援金制度を用いることで、授業料の一部を減額可能です。
例えば就学支援金で1単位につき4,812円減額された場合、1単位ごとの授業料は2,188円、年間25単位取得した場合でも54,700円になります。授業が約3分の1近くまで抑えられるため、経済的に不安のある方は就学支援金制度を積極的に活用するのがおすすめです。
ゼロ高等学院の通信制に偏差値はある?入試情報について
ゼロ高等学院はあくまでも通信制の高校と提携している学校であり、学力テストによる入試は行わないことから、全日制高校のように偏差値も具体的に決まっていません。
ただ、ゼロ高等学院には他高校からの転入生が多く、その生徒の3割ほどは偏差値60以上とされています。したがって、「著しく偏差値や学力の低い学校ではない」ということが言えます。
学力テストの代わりに「入学課題」
ゼロ高等学院では学力テストの代わりとして、”入学課題”を入学希望者に課しています。
内容としては、まずオンラインの授業を視聴し、その内容を要約し、1枚の視聴票を作って提出するというものです。
視聴する授業は鹿島山北高等学校がNHK高校の講座用に作ったもので、公開されているシラバスに掲載されている範囲から、視聴する区分を決めて課題を進めます。
能力を試すテストではなく、しっかりと動画を視聴したかどうか、生徒の意欲を確認するのが主な目的なので、内容自体には特に制限がありません。
ただし、空欄がある状態で提出してしまうと不合格となってしまう恐れがあるため、しっかり記入欄を埋められるよう「頑張って文章を書く練習」をしておくことをおすすめします。
ゼロ高等学院の通信制が向いている生徒/向いていない生徒
向いている生徒
ゼロ高等学院は、座学ばかりの高等教育を抜け出し、実際に社会で役立つ知識やスキルの習得を目指した学校です。
学校のカリキュラムも、高校卒業へ向けたレポート提出のみでなく、生徒それぞれが社会人として自立していけるような特別授業や社会活動に力を入れています。また、完全オンラインの受講で卒業可能なので、毎週登校する必要がなく、私生活をある程度自由に使えるのも魅力です。
・学業を進めつつプライベートで様々なことにチャレンジしていきたい
・実際に社会で力を発揮できる人材を目指している
という生徒には適した学校だと言えるでしょう。
向いていない可能性がある生徒
しかし、オンラインベースの学習であることから、体育祭や部活動といった学校行事が少なく、学校生活の思い出が作りにくいです。専用のコミュニティで他生徒と交流すること自体は可能ですが、引っ込み思案な生徒は孤立してしまう可能性が高いでしょう。
・引っ込み思案でも友達を作りたい
・スクールライフをしっかりと楽しみたい
という方には向いていないかもしれません。