通信制高校に進学したい理由はさまざまかもしれません。中には、発達障害のサポートを期待して通信制高校を選択肢に入れている方もいることでしょう。
通信制高校の中でも広く知られているのが、N高等学校です。こちらでは、N高等学校に発達障害の生徒が進学できるのか、できるとしたらどのようなサポートが受けられるかを取り上げます。カウンセラーの有無のほか、発達障害を抱える生徒や親が知っておきたい情報も記載します。
学費 | 73,000円〜(詳細) *通信コース/就学支援金適用時 *通学にかかる費用はキャンパスによって異なります |
スクーリング | 年間5日間~ |
開講コース | ネットコース/通学コース/オンライン通学コース/通学プログラミングコース |
入学時期 | 4月、7月、10月、1月 ※転入生は随時受け付け |
専門授業 | 語学/プログラミング/特進コース(キャンパスによる) |
本校所在地 | 沖縄県うるま市与那城伊計 24(入学は全国から可) |
キャンパス | 札幌、仙台、東京(御茶ノ水・秋葉原・代々木・渋谷・池袋・立川・町田)、横浜、大宮、千葉、柏、名古屋、浜松、岐阜、新潟、金沢、大阪(天王寺・梅田・心斎橋)、神戸、姫路、京都、広島、高松、福岡、北九州、鹿児島他 |
募集人数 | |
偏差値 | なし(偏差値詳細) |
出願期間 | 参考:2023年度募集日程 第1期:2022/9/30-2022/11/1 第2期:2022/11/4-2022/12/6 第3期:2022/12/9-2023/1/10 第4期:2023/1/13-2023/2/14 第5期:2023/2/17-2023/3/7 第6期:2023/3/10-2023/3/22 ※転編入は随時募集 |
選抜方法 | 【通学コース・通学プログラミングコース】 課題作文・面接 【ネットコース】 書類選考 |
検定料 | 【通学コース・通学プログラミングコース】 15,000円 【ネットコース】 10,000円(事務手数料代込み) |
2023年度
国公立大 | 東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、大阪大学、九州大学、東京工業大学、一橋大学、広島大学、室蘭工業大学、小樽商科大学、岩手大学、宮城教育大学、秋田大学、山形大学、茨城大学、千葉大学、電気通信大学、東京外国語大学、東京藝術大学、東京農工大学、横浜国立大学、新潟大学、長岡技術科学大学、富山大学、金沢大学、山梨大学、信州大学、静岡大学、岐阜大学、島根大学、山口大学、香川大学、熊本大学、鹿児島大学、琉球大学他 |
私立大学 | 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学、京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学、成城大学、成蹊大学、明治学院大学、國學院大学、武蔵大学、南山大学、立命館アジア太平洋大学、津田塾大学、東京女子大学、昭和女子大学、共立女子大学、大妻女子大学、同志社女子大学、京都女子大学、武庫川女子大学、日本女子大学、フェリス女学院大学、神戸女学院大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学、東京造形大学他 |
海外大学 | トロント大学、マンチェスター大学、キングス・カレッジ・ロンドン、シドニー大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、モナシュ大学マレーシア校、ウィスコンシン大学マディソン校、オークランド大学、トリニティ・カレッジ (ダブリン大学)、ニューカッスル大学他 |
N高等学校の2023年度合格実績
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N高等学校・S高等学校 大学合格実績速報発表会
私は、中学時代は不登校気味だったため、登校日が年に5日のみの通信制高校を選びました。この学校についての私の評価は以下の通りです。
良かった点は多くあります。まず、自分で授業を受けたい日程や場所を選べる点が大きな利点で、自分のライフスタイルに合わせて学習ができます。髪色やアルバイトも自由にできるので、普段の生活を自分好みに過ごせました。また、自分のペースで授業を進められるため、学習の進度を自分でコントロールできる点も魅力的でした。
一方、悪かった点もありました。授業ペースが自分次第なため、何もしなければ年末にたくさんの課題を抱えることになります。コツコツと計画的に進められる人に向いていると感じます。
先生陣は比較的若い人が多く、生徒数が多いため、個々のサポートは限られていました。学校全体で見ると、オタク気質な生徒が多い傾向があります。ヤンチャな生徒が一部いるものの、大多数はオタク気質の人々です。
卒業後は大学進学を目指す生徒が6割ほどおり、その他にも就職やフリーターなど多様な進路を選ぶ人もいます。
私自身はN高等学校で友達もでき、通学日が少ないものの充実した高校生活を過ごすことができました。自由度の高い中高校生活を楽しみたい人にはおすすめの学校です。
私自身はN高等学校の評判をネットで収集して入りたいと感じたのですが、その入りたいと思った要因としては時間に縛られない高校生活ができると思ったからです。週3日だけ通学すれば良いというコースを選んだのですが、これが非常に良かったです。
中学までは必ず週に5日は学校に通わなければいけなかったので、それに比べたらかなり楽になりました。自分の好きなことに時間を費やせますし、充実していたと思います。それに加えてさらに評価できると思ったのは豊富な課外授業が展開されていたことです。幅広いスキルを磨けるプログラムが用意されていたのですが、私はプログラミングを選択して学んでいました。将来就職した時にプログラミングを活かした職をしたいと思っていたので、ここでそのような専門的な技術と知識を高校生の段階で学べたのは非常に大きかったです。
かなり充実した生活ではあったのですが、ひとつ注意しなければいけないと思うのが、生徒の自主性を重んじる学校でもあるので、自分から何かやりたいことを見つけていかないと、本当にただ時間を無駄にしているだけになってしまうこともあるので、何か没頭できることを見つけるのが大事だと思います。
N高等学校の良かった点は柔軟なスケジュールです。やはり最大の魅力は、自分のペースで学習を進められる柔軟性です。他の活動や仕事と両立しながら学習を続けることが可能です。また個別対応も充実しており、通信制高校では、自分に合ったカリキュラムや学習方法を選択できるため、自分の学習スタイルに合わせて進めることができる点が良かったです。
N高等学校の悪かった点は孤独感が感じられることです。この通信制高校では、対面の授業や同級生との交流が少ないため、孤独感を感じることがあります。友達作りやコミュニケーションが苦手な方には特に注意が必要だと感じました。またこの通信制高校の学習は、自分で計画を立てて進めることが求められます。自己管理が苦手な方は、学習が疎かになってしまうことがあります。
通信制高校は自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて選択することが大切だと感じました。良い点も悪い点も十分に検討し、自分に合った学び方を見つける必要があると思います。
私がN高等学校に入学した理由は、オンライン授業によって自分のペースで学べること、先進的な教育プログラムでプログラミングなどの学びができること、進学・就職支援が充実していること、そして多様な背景を持つ生徒が在籍していることが魅力的だったからです。実際に授業を受けてみると、自分のペースで学べることがとても良かったです。授業時間や場所にとらわれず、自分が理解するまで何度でも復習することができます。また、先進的な教育プログラムもとても興味深く、プログラミングやロボット制御などの科目があり、自分の将来にも役立つスキルを身につけることができました。
進路についても、N高等学校では大学との協定校が多く、進学先での優遇措置も受けられる場合があります。また、就職支援も行われており、就職先の紹介や面接対策なども充実しています。将来の進路について不安がある場合でも、先生やカウンセラーの方々が丁寧にサポートしてくださるので、とても心強かったです。そして何より、N高等学校には多様な背景を持つ生徒が在籍しています。私自身も学校に通えなくなり、転校を繰り返していた過去があります。しかし、N高等学校に入学してからは、同じような状況の生徒たちと出会い、支え合いながら学ぶことができました。多様なバックグラウンドの中で学び、異なる視点を持った人々と交流することができたことも、N高等学校での学びの醍醐味の一つだと思います。
N高等学校は、パソコンなどを使用した授業が多いため、将来の仕事に非常に役立つと思いとても良いと思います。課外活動の支援も結構してくれるため、高校生から大学生っぽい気分になれました。授業の質もいいので、学力に関しては心配なく向上すると思います。その結果、私は現在中堅大学に進学ができています。
しかし、通学コースではない人は自分で学習しないといけないため、あまり成績が伸びない人が多数いました。5ではない理由としては少し青春さが足りないと感じたからです。修学旅行がなかったので中学で経験した修学旅行を思い出すと名残惜しい思いがありました。また、カリキュラムの選択などが結構自由なので将来の夢やビジョンがしっかりしていない人は向いていないのかと思います。しかし、入学前にネットに書かれている賛否両論(主に否)が目に入り不安があったのに比べると、全然マシな学校だと感じました。そして、両親いわく授業料が私立の高等学校のなかで比較的安いというとこもいい点かなと思いました。
私はまだわかりませんが就職にどう影響するかは様々な意見を参考にしたほうがいいと思います。個人的には偏差値という概念がないため就職には不利なのかなと思います。社会で活躍するために人とのかかわり方、部活を通しての先輩、目上の人とのかかわり方を重視する、身につけないといけないのであれば、もう少し人との交流が多い学校を選ぶのが無難かなと思います。
目次
N高等学校は発達障害がある生徒でも勉強しやすい?
発達障害の生徒が勉強しやすいかどうか見極めるには、N高等学校の方針や学習スタイルを理解することがポイントになります。こちらでは、N高等学校のカリキュラムや授業内容の特徴を取り上げます。
N高等学校の学習の進め方
N高等学校は、インターネットと通信教育の制度を併用した新しいタイプの高校になります。学習を進めるのに多用されるのが、パソコンやタブレットなどのITCツールです。ITCツールを使うことにより効率よく学習を進め、高校卒業資格取得を目指します。
高校卒業資格取得には必須授業の学習が欠かせません。必須授業は、映像学習とレポートを併用したネット学習と、校舎で行なわれるスクーリングや特別活動、期末に全国の会場で実施されるテストの3つの方法で行なわれます。発達障害の生徒は、日常の学習となるネット学習を好きな時間に行なうことができるので、全日制などに比べて勉強しやすいと言えます。
N高等学校のカリキュラムや授業内容の特徴
高校卒業資格に必要な必須授業以外のカリキュラムが充実しているのが、N高等学校の特徴です。
N高等学校では「課外授業」と称して、将来の進学や就職に役立つ授業を多数展開しており、学習できる分野は、プログラミング・投資・語学・声優・ダンス・イラスト・小説・eスポーツなど多岐にわたります。
進学が不安な生徒に向けた「大学受験対策」「留学」の授業もあれば、職業理解を深める「農業体験」「酪農体験」「起業」などのコースもあります。自分のやりたい気持ちを生かせる授業内容となっているため、好きな分野をとことん突き詰めるタイプの発達障害の生徒に向いているシステムと言えます。
N高等学校のサポート体制
発達障害の生徒や親御さんにとって、N高等学校にどのようなサポート体制があるのかは気になるところでしょう。こちらでは、オンライン/オフラインを含めた具体的なサポート体制や、カウンセラーやアドバイザーの有無などをご紹介します。
N高等学校のオフラインのサポート体制
N高等学校のオフラインのサポートは、スクールサポートと進学サポートに分かれます。
スクールサポートでは、生徒の学習進捗を確認したり、生徒指導や個人面談、ホームルームなどが行なわれます。N高等学校では、所属しているコースに関わりなく、生徒に複数のメンターがつき、いろいろな相談に対応するシステムがあります。
オフラインのサポートと言っても、コミュニケーションツールやビデオ会議システムが用いられるため、発達障害の生徒はじかに合う形よりも相談しやすいかもしれません。
進学サポートでは、まず自分を知ることから始め、それを踏まえて進路の選択肢を探っていきます。生徒一人一人をバックアップする意味で個別サポートが行なわれるので、発達障害の生徒の特性を生かした進路が相談できます。
Slackを使ったオンラインコミュニケーション
発達障害の生徒の中には、他の生徒とのコミュニケーションを難しく感じている方もいます。特に対面でのコミュニケーションが難しいと感じる生徒に役立つのが、ビジネスの世界でも利用が進むコミュニケーションツール・Slackです。N高等学校では、学校のホームルームやネット部活、雑談などの交流にSlackを利用しています。
N高等学校では地域や趣味などの目的に合わせたSlackチャンネルを設けており、生徒が自由に参加できるようになっています。プログラミング、進学・就職情報、趣味などのSlackチャンネルがあり、学習面だけでなくプライベートも充実できます。文化祭や卒業式などの際には、リアルタイムに実況する形でイベントが行なわれます。
N高等学校のカウンセラーやアドバイザーの有無
N高等学校には専門のカウンセラーがおり、生徒の心身の健康や学習の両立をサポートしています。なお、N高等学校のカウンセラーは、上述のメンターとは別に設けられています。
カウンセラーは生徒一人一人の相談内容を厳重に管理しているため、他の方に話しにくいことでもストレスなく相談できるメリットがあります。発達障害の生徒や親御さんにとっては、相談先がいくつもあることになるので安心でしょう。
発達障害の生徒がN高等学校に進学するうえで知っておきたい注意点
N高等学校を進学先の選択肢に入れている発達障害の生徒や親御さんは、以下の点を理解しておくと最良の決定ができるかもしれません。
N高等学校には発達障害専門のコースはない
N高等学校では、発達障害の生徒でも学びやすい学習スタイルを採用しています。また、発達障害の生徒の学習意欲やモチベーションを維持する授業が充実しています。
それでも、発達障害専門のコースはないため、受け身の姿勢でいると必要なサポートを受け損なうことがあるかもしれません。オフラインやオンラインのサポート体制は充実していますし、専属のスクールカウンセラーもいるため、上手に活用して、お子さんの学習環境を整える努力が必要になるでしょう。
N高等学校の方針や学習スタイルが合うかどうかは個々の特性による
発達障害の特性として、
・他の生徒と同じ速さで授業を受けられない
・朝決まった時間に起床できない
・大人数だと緊張する
・人間関係やコミュニケーションに不安を感じる
といったことが挙げられますが、それぞれの生徒で程度は異なるでしょう。そのため、N高等学校のシステムは、ある発達障害の生徒には最適であっても、別の生徒には向かない場合があります。
親御さんはお子さんの特性を見極めたうえで、N高等学校のシステムとの相性や、折り合いがつかない場合の工夫などを熟慮する必要があります。N高等学校で実施しているオンライン説明会なども活用できるでしょう。
失敗しない通信制高校選びのコツ
通信制高校選びに失敗した生徒の口コミをみると、「学校の雰囲気が自分にはあわなかった」「不登校や発達障害があるのに、サポートのない学校に入って苦労した」といった声が目立ちます。
通信制高校は、自学自習が基本の学校から、不登校や大学受験などのサポートに力を入れている学校まで様々。学校選びに失敗しないためには、「自分が住んでいる地域にどんな学校があるのか」を正確に把握することが大事です。
まずは通学圏内にある学校資料をまとめて請求・比較するところからはじめましょう。
*資料請求をしたあとは、気になる学校の説明会に参加してみましょう。学校の雰囲気を知ることで生徒も安心しますし、入学後に後悔することも少なくなります。
*学校によっては「出願には説明会の参加が必須」としているところもあります。資料は早く取り寄せ、募集要項は確認しておきましょう。