この記事は、「新潟で発達障害/グレーゾーンの生徒を受け入れてくれる高校を探している人」向けに書いています。
発達障害を抱えていると、高校へ進学するのは難しいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そんなときには、通信制高校へ入学するという選択肢を考えてみてください。
新潟には、発達障害へのサポート体制が万全の通信制高校があります。こちらの記事では、発達障害に理解がある新潟の通信制高校の紹介、学校を選ぶコツについてお話します。
発達障害の生徒が通信制高校を選ぶべき理由
発達障害の生徒が悩みやすいことの1つ、それは全日制高校に行くか通信制高校に行くかです。
全日制に行くことは不可能ではなく、実際に通学している人もいます。
しかし、本人の特性や学校側の対応によって、学校生活がスムーズに送れない可能性もあるのです。
そこでおすすめなのが通信制高校。それではなぜ発達障害の生徒が通信制高校を選んだ方が良いのか、その理由を見ていきましょう。
発達障害の生徒が全日制高校に通学する事は簡単ではない
全日制の高校では1つの教室に多数の生徒が集まり授業を受けます。授業中は授業を集中して受けます。
授業も休み時間も放課後も周りにはほかの生徒がいます。皆で同じ勉強をし、同じよう行動します。
このような学校生活が、発達障害の人にとっては非常に難しいのです。
発達障害は脳の一部の発達に生まれつき偏りがあり、それが原因でさまざまな特性を持っている状態のことです。
タイプによって特性は異なりますが、ほかの人と社会的な関係を築くのが苦手でうまく関わり合うことができない、特定のことに強い興味関心やこだわりを持つ、注意力や衝動性などが年齢に対しアンバランスである、このようなものが見られます。
また、特性は見られるものの診断基準を満たしておらず確定できない状態はグレーゾーンと呼ばれます。
通信制高校はさまざまな事情を持つ生徒の受け入れを行っている
発達障害やグレーゾーンの人が持つ特性は、常にほかの多くの生徒と一緒に過ごし、集団行動が基本となる全日制の高校では受け入れが難しいのが現状です。
新潟は県内に公立・私立あわせて100校以上の高校があります。全国の中では数が多い方です。
そしてこれらの高校の大部分は全日制です。
発達障害やグレーゾーンにも配慮がある全日制もあるかもしれませんが、実際通学してみないとわからない部分もあり、その見極めは非常に難しいと言えるでしょう。
一方、通信制高校はさまざまな事情で日々の通学ができない生徒に対し、広く間口を開いているという特徴があります。
そのため、発達障害の人でも自分の特性を活かしながら学校生活を送れるのです。
新潟で発達障害に理解のある通信制高校の選び方
新潟には通信制高校が5校あります(2021年9月現在)。
それぞれさまざまな生徒に対応していますが、この中から発達障害を受け入れてくれる高校、より自分に合った高校を選ぶためには、まず各高校についてしっかり調べることが大切です。
その上で自分ができる限り無理なく過ごせる高校を選びましょう。
スクーリングに行きやすい場所を選ぶ
例えば通信制高校においても一定の頻度で何度かは通学が必要です。
発達障害の場合、ほかの生徒と関わり合うのが苦手だという人も多いので、どのくらいの頻度で通学が必要なのか確認することは重要。
通学の自由度が高い高校や柔軟性の高い高校は発達障害の受け入れ度も高いと言えるでしょう。
ミクロな対応をしてくれるか
また、1人1人の事情に対応してくれるかもポイントです。
発達障害と言っても皆一律に同じ状態というわけではありません。
特性が異なるため学習のペースもそれぞれになります。
個別の状況を理解し学校を続けられるよう対応してくれる高校であれば安心できます。
なお、学校にカウンセラーがいるなど、生徒のケアが手厚い環境も望ましいでしょう。
新潟で発達障害を受け入れ可能な通信制高校は?
新潟でおすすめの通信制高校「鹿島学園高等学校」
年間学費 | 145,700円~ |
---|---|
通学コース | 週2日~5日制/週1日制/自宅学習制/個人指導制/家庭教師制/ネット指導制 |
住所 | 新潟県新潟市中央区東大通1-7-7 アイエム第一ビル2階(葵高等学院 新潟校 新潟県新潟市中央区紫竹山2-5-3 紫鳥線ビル2F G室(新潟キャンパス 新潟県長岡市大手通1-4-12 都屋ビル2.3階(葵高等学院 長岡校 |
全国に数百か所の拠点を持つ通信制高校です。新潟市と長岡市に計3箇所の学習センターがあります。
さまざまな種類の学習スタイルが用意されていることが大きな特徴。
週に何回かであれば通学できる人、主に自宅で学習したい人、どちらにもしっかり対応してもらえます。
さらに、通学・自宅学習どちらのスタイルにも、先生にマンツーマンで学習指導をしてもらえるコースがあります。
発達障害であっても、自分のペースに適した学び方を選択できるでしょう。
さまざまな事情のある生徒を積極的に受け入れているため、発達障害やグレーゾーンに理解があり、また対応実績もある頼れる学校です。
新潟でおすすめの通信制高校「開志学園高等学校」
年間学費 | 457,400~595,400円 |
---|---|
通学コース | 週4日コース/週2日コース/週1日コース/専門学校連携コース |
住所 | 新潟市中央区弁天橋通1丁目4-1 |
こちらの学校は週の通学回数が異なる複数のコースを用意しています。
大きな特徴としては普通科目のほかに選択科目が設定されていることです。
選択科目は生徒が自分で好きな科目が選べるので、自分の学びたい分野を伸ばすことができます。
発達障害の特性の1つである、特定の分野への興味関心やこだわりもこのような学習スタイルであれば活かすことが可能です。
なお、同時に専門学校にも入学するという珍しいコースも。
特に専門性を伸ばしながら学校生活を送りたいという生徒にぴったりです。
新潟でおすすめの通信制高校「新潟県立翠江高等学校」
年間学費 | 約4万円 |
---|---|
通学コース | 通信制課程 |
住所 | 新潟県新潟市西区金巻1657 |
定時制課程と通信制課程を設置している公立高校です。
月2~3回通学してスクーリングを受ける以外は基本的に自宅学習がメインになります。
単位制なので自分のペースで学習を進めやすいでしょう。
なお、課外で行うスクーリングや体験学習などが豊富です。
部活動も盛んなので、学校生活を積極的に楽しみたい人にもマッチするでしょう。
また、職場見学会の実施や就労支援スタッフを招いての進路相談など、進路を考える上でのサポート的事業が多いことも特徴です。
発達障害に適した通信制高校を選ぼう!
発達障害があると高校に通うのは難しいと諦めている生徒や保護者もいるでしょう。ですが、通信制高校という選択肢があります。
発達障害に体するサポートが充実していたり、就労に対しての相談に乗ってくれるところもあるので、まずはそれぞれの高校の特徴を調べて、無理せずに通えるところを探すようにしましょう。