「通信制高校」というと、勉強が苦手、したくないという生徒が行くイメージがあるかもしれませんが、私立の通信制高校の中には、予備校並のカリキュラムを取り入れ、個別指導で数多くの大学進学(難関大含む)に合格者を輩出する学校も増えています。
この記事では、
「通信制高校から大学進学・難関大合格は可能?」
という疑問にお答えしながら、大学進学を目指す上での通信制高校選びについて解説します!
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おすすめ通信制高校TOP3

結論:通信制高校から大学進学は「不利」ではない!

まず、皆さんが最も気にされている結論からお伝えします。
通信制高校から大学へ進学することは、決して「不利」ではありません。むしろ、全日制高校にはない多くのメリットを活かし、難関大学への合格を勝ち取っている卒業生も数多く存在します。
「通信制だとFラン大学しか行けないのでは…」といった不安を抱く必要は全くありません。
重要なのは、「通信制高校だから」有利・不利なのではなく、「通信制高校という環境を、大学受験のためにいかに活用できるか」という点です。
この記事では、データに基づいたリアルな進学率から、大学受験を成功させるための具体的な勉強法、そして進学に強い通信制高校の選び方まで、あなたの不安を解消し、希望に変えるための全ての情報を解説していきます。
データで見る、通信制高校のリアルな大学進学率
文部科学省が発表している最新の学校基本調査によると、通信制高校卒業生の大学進学率は年々上昇しています。
令和4年度の調査では、約18.7%の生徒が大学へ進学しており、これは10年前と比較して大幅に増加しています。
もちろん、全日制高校全体の進学率(約56.7%)と比較すると低い数値に見えるかもしれません。しかし、これには理由があります。
通信制高校には、高校卒業後にすぐに就職する生徒や、専門スキルを活かして専門学校に進む生徒、あるいは芸能活動やスポーツに専念する生徒など、大学進学以外の多様な目標を持った生徒が数多く在籍しています。
そのため、進学率の数字だけを見て「通信制はレベルが低い」と判断するのは早計です。
むしろ、大学進学を希望する生徒に絞れば、その進学実績は決して全日制高校に引けを取るものではありません。 実際、N高等学校やクラーク記念国際高等学校など、毎年多くの卒業生を難関大学へ送り出している学校も存在します。
なぜ「不利」「Fランしか行けない」という噂が流れるのか?
では、なぜ「通信制は不利だ」といったネガティブな噂が流れてしまうのでしょうか。
これには、主に2つの理由が考えられます。
1.「通信制高校=不登校の生徒が通う場所」という古いイメージ
一つは、「通信制高校=不登校の生徒が通う場所」という古いイメージです。
かつてはそうした側面もありましたが、現在の通信制高校は、K-POPやeスポーツ、プログラミングなど、専門的なスキルを学ぶために、ポジティブな理由で入学する生徒が急増しています。この実態とのギャップが、古い噂を生んでいます。
2.「自由度の高さ」の裏返し
もう一つの理由は、「自由度の高さ」の裏返しです。
通信制高校は、時間割や学習ペースを自分で管理できる自由度が魅力ですが、裏を返せば、強い意志がないと学習が遅れてしまうリスクも伴います。
実際に、自己管理がうまくいかずに大学受験に失敗してしまった一部の生徒の声が、「通信制はダメだ」という噂に繋がってしまっている側面は否定できません。
しかし、これらの噂は、通信制高校の持つ本質的な価値を見えなくしてしまいます。重要なのは、噂に惑わされるのではなく、そのシステムを正しく理解し、自分に合った活用法を見つけることです。
【重要】大学受験で成功する生徒と失敗する生徒の決定的な違い
通信制高校という同じ環境にいながら、難関大学に合格する生徒と、思うような結果が出ない生徒がいるのはなぜでしょうか。
その差を生む決定的な要因は、「明確な目標設定」と「計画的な自主性」の2つです。
大学受験で成功する生徒は、「〇〇大学で△△を学びたい」という明確な目標を早期に設定し、そのゴールから逆算して「今、何をすべきか」を自分で考え、行動しています。
彼らにとって、通信制高校の「自由な時間」は、受験勉強に集中したり、総合型選抜(旧AO入試)でアピールできる課外活動に打ち込んだりするための、最強の武器になります。
一方で、残念ながら失敗してしまう生徒は、「とりあえず高卒資格が取れればいい」という漠然とした目的のまま3年間を過ごし、いざ受験期になってから慌ててしまうケースが多く見られます。
通信制高校は、あなたを強制的に管理してくれる場所ではありません。
その代わり、あなたの「やりたい」という気持ちを、どこまでも尊重し、応援してくれます。この環境を活かせるかどうかが、大学受験の成否を分ける最も重要なポイントと言えるでしょう。
通信制高校から大学進学を目指す3つのメリット

通信制高校から大学進学を目指すにあたって、全日制高校にはない3つのメリットがあります。
1.自由時間が多いぶん、受験勉強に時間を割ける
全日制高校だと毎日学校で授業を受けて、往復の通学時間も合わせると相当時間がかかってしまいます。
その点で、通信制高校は毎日学校に通う必要がなく、その分の時間を受験勉強にかけることができます。
稀ですが、通っていた全日制のレベルが低く、自分で勉強したいと通信制高校に転校して大学受験を目指す人もいるくらいです。
自分で大学受験に向けてしっかり情報を集めて、自分専用の学習スケジュールを組めば無駄なく学習することができますよ。
2.一人ひとりに合ったカリキュラムを組んでもらえる
全日制高校では1クラス30~40人ほどの生徒が、決められたカリキュラムに沿って一斉に授業を受けます。
大人数なので途中でついて行けなくなった生徒がいても、先生に個々の生徒の理解度までは分かりません。
一方、通信制高校では、生徒一人ひとりに合ったカリキュラムを組んでもらえます。
通信制高校では自宅学習が基本ですが、大学進学を希望する人には先生と一緒に作ったカリキュラムに基づいて通学し、分からないところを個別に教えてもらうこともできるんです。
3.指定校推薦の競争率が全日制と比べて低い
指定校推薦とは、大学が個々の高校に特別推薦枠を作って優秀な学生を確保するという制度です。
ここでの優秀な学生とは、スポーツではなく成績が優秀な学生のこと。なので、指定校推薦での大学進学を目指すためには、日頃から勉強して試験で良い成績をキープしておく必要があります。
推薦枠にさえ選ばれれば、基本的な人となりのチェック程度の面接を受けるだけで、高確率で入学することができます。
全日制高校で指定校推薦の枠を取ろうとすると、MARCHや関関同立といった偏差値・知名度の高い大学はかなり競争率が高くなります。
普段からしっかりと勉強してテストの対策をし、さらには先生からの評判も良くなければ、選ばれるのはかなり難しいです。
通信制高校では大学受験希望者が少ないため、全日制高校と比べると指定校推薦の枠が取りやすくなります。行きたい大学があり通信制高校に推薦枠がある場合は、全日制高校から受けるよりもおすすめですよ。
通信制高校生が大学受験を成功させるための具体的なアクションプラン
では、具体的にどうすれば、通信制高校から大学受験を成功させることができるのでしょうか。
大学受験を成功させるための具体的な行動計画を3つのステップに分けて解説します。
ステップ①:受験方法を知る(自分に有利な戦い方を見つける)
大学入試には、学力テストが中心の「一般選抜」だけでなく、高校での活動や小論文、面接で評価される「学校推薦型選抜」「総合型選抜」など、様々な方法があります。
通信制高校の自由な時間を活かして取得した資格や、探求した専門分野での活動は、これらの推薦入試で大きなアピールポイントになります。まずは、自分に合った入試方法が何かを調べることが重要です。
ステップ②:進学に強い通信制高校・コースを選ぶ
同じ通信制高校でも、大学進学サポートの充実度は学校によって大きく異なります。
指定校推薦枠を多く持っている学校、大学受験専門のコースを設置している学校、個別指導が手厚い学校など、自分の目標に合った環境を選ぶことが成功への近道です。
ステップ③:外部サービスを賢く活用する
学校のサポートだけで不安な場合は、塾や予備校を積極的に活用しましょう。
近年では、通信制高校生向けのオンライン予備校や個別指導塾も増えています。自分の苦手科目を克服したり、受験のプロから最新情報を得たりと、外部の力を借りることで、より合格の可能性を高めることができます。
難関大学を目指すために、通信制サポート校にも通う選択肢

通信制サポート校とは、通信制高校での勉強をサポートするところで、例えるなら予備校や塾といったところです。実際に予備校や塾などがサポート校の運営をしています。
通信制サポート校では、難関大学コースだけでなく、先生が生徒の自宅まで教えに行くコースなど多彩なコースがあります。
通信制高校だけだと基本的に勉強は一人でしなければならないため、受験勉強へのモチベーションを保つのが難しいときも。
でもそんなときに通信制高校の先生だけでなく、通信制サポート校による勉強面をはじめ精神面のサポートも大きな助けになりますよ。
また通信制サポート校を運営する予備校や塾の模試や受験情報を活用できるのも魅力のひとつです。通信制高校から東大や京大、早慶といった難関大学を目指す人の多くが通信制サポート校を活用しています。
大学進学に強い通信制高校おすすめ3選
通信制高校からの大学進学を考える上で、どの学校を選ぶかは非常に重要です。ここでは、特に大学受験サポートが充実しており、高い進学実績を誇るおすすめの通信制高校を3校、ご紹介します。
① N高等学校・S高等学校

| 学費 | 73,000円〜(詳細) *通信コース/就学支援金適用時 *キャンパスにより異なる場合があるので資料請求でご確認ください |
| スクーリング | 年間5日間~ |
| 開講コース | ネットコース/通学コース/オンライン通学コース/通学プログラミングコース |
| 入学時期 | 4月、7月、10月、1月 ※転入生は随時受け付け |
| 専門授業 | 語学/プログラミング/特進コース(キャンパスによる) |
| 本校所在地 | 沖縄県うるま市与那城伊計 24(入学は全国から可) |
| キャンパス | 札幌、仙台、東京(御茶ノ水・秋葉原・代々木・渋谷・池袋・立川・町田)、横浜、大宮、千葉、柏、名古屋、浜松、岐阜、新潟、金沢、大阪(天王寺・梅田・心斎橋)、神戸、姫路、京都、広島、高松、福岡、北九州、鹿児島他 |
N高等学校・S高等学校は、最新のIT技術を駆使したオンライン学習環境と、質の高い大学受験対策を両立させている点で、他の追随を許しません。
大手予備校と提携した映像授業が標準で提供されており、基礎から難関大学レベルまで、自分の志望校に合わせた学習をオンラインで完結させることができます。実際に、東京大学や京都大学といった最難関大学をはじめ、海外の名門大学への合格実績も豊富です。
また、「オンラインコーチング」制度により、学習計画の立案からモチベーション維持まで、専任のメンターがサポートしてくれます。「自主性を重んじながらも、最高の学習ツールと環境を求めている」生徒にとって、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。

② 第一学院高等学校

| 学費 | 174,820円〜(詳細) *通信コース/就学支援金適用時 *学費はキャンパスによって異なるため資料請求でご確認ください |
| スクーリング | 月1~2回、年間30日程度 |
| 開講コース | 【通学スタイル】 各種Dコース/芸能コース/スポーツコース/eスポーツコース/ペットコース/本校通学コース 【通信スタイル】 Mobile High School |
| 入学時期 | 新入学:4月 / 編入転入:随時 |
| 本校所在地 | 茨城県高萩市赤浜2086-1 |
| キャンパス | 札幌・秋田・盛岡・仙台・郡山・いわき・宇都宮・高萩・水戸・高崎・埼玉・柏・千葉・四ツ谷・立川・町田・横浜・新潟・長野・富山・金沢・甲府・静岡・浜松・名古屋・豊橋・岐阜・四日市・京都・奈良・大阪・神戸・養父・岡山・広島・松山・小倉・博多・熊本 |
- 一人で学習を進めるのに不安がある
- 丁寧な個別指導や、面倒見の良いサポートを求めている
- 一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜も活用したい
第一学院高等学校の最大の強みは、その「面倒見の良さ」です。生徒一人ひとりの状況や目標に合わせた個別指導に定評があり、「個別最適化学習」を掲げています。
「ウイングネット」と呼ばれる大手予備校の授業をキャンパスで受講できるほか、小論文対策や面接指導など、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜への対策も非常に手厚いのが特徴です。
「勉強に苦手意識があるけれど、先生にしっかりサポートしてもらいながら、大学進学の夢を叶えたい」という生徒に、特におすすめの学校です。

③ トライ式高等学院

| 学費 | 一人ひとりに合わせて最適な料金プランを作成。 詳細は公式サイトでお問い合わせください。 |
| 開講コース | 【普通科】高校卒業を目指すコース 【特進科】大学進学を目指すコース |
| 入学時期 | 新入学:4月 10月 / 編入転入:随時 |
| 専門授業 | 特進科(大学進学コース) |
| 本校所在地 | 東京都千代田区飯田橋 1-10-3 |
| キャンパス | 全国に120キャンパス以上 |
- 自分の学力レベルに合わせた、完全マンツーマン指導を受けたい
- 確実に学力を伸ばし、志望校合格を目指したい
- 不登校経験などがあり、まずは信頼できる先生と二人三脚で始めたい
「家庭教師のトライ」で知られるトライグループが運営するトライ式高等学院は、完全マンツーマン指導に特化した通信制高校サポート校です。
プロの教師陣が、生徒一人ひとりの学力や目標に合わせてオーダーメイドの学習計画を作成し、授業も1対1で行います。分からないところをその場で質問できるため、学習の遅れを効率的に、そして確実に取り戻すことができます。
その結果、大学進学率は69.3%と非常に高く、多くの卒業生が難関大学への合格を果たしています。**「集団授業が苦手」「自分のペースで、着実に学力を伸ばしたい」**と考える生徒にとって、最も信頼できる選択肢の一つです。

まとめ:通信制高校からの大学進学は、戦略がすべて
通信制高校からの大学進学は、「不利」なのではなく、むしろその自由な時間をどう戦略的に使うかが全てだと言えます。
全日制高校のように決まったレールが敷かれていない分、
- 自分に合った受験方法を早期から研究し、
- 目標達成のために、学校のサポートや外部の予備校を賢く選択し、
- そして何より、自分を律して学習計画を実行する
という「自主性」が求められます。
これは、ある意味で大学生や社会人に近いスキルであり、この経験は大学入学後も、そして社会に出てからもあなたの大きな力となるはずです。
「通信制だから…」と不安に思う必要は全くありません。この記事で紹介したアクションプランを参考に、あなただけの合格戦略を立て、ぜひ希望の進路を掴み取ってください。
通信制高校と大学進学に関するQ&A
- 指定校推薦は、通信制高校でも本当に使えますか?
-
はい、使えます。大学側は、全日制・通信制の区別なく高校に推薦枠を提供しています。
ただし、どの大学の推薦枠があるかは、通っている(あるいは検討している)通信制高校やキャンパスによって全く異なります。
指定校推薦を狙う場合は、日々の学習で高い評定平均を維持するとともに、必ず学校の進路指導担当者に利用できる大学を確認することが重要です。
- 総合型選抜(旧AO入試)で、通信制高校は不利になりますか?
-
いいえ、むしろ有利に働くケースが多くあります。
総合型選抜では、学力だけでなく、高校時代にどんな活動に打ち込んできたかという「主体性」が評価されるからです。通信制高校の自由な時間を活かして、資格取得やプログラミング、ボランティア活動、留学などの経験を積んでいれば、それは他の受験生にはない強力なアピールポイントになります。
- 面接で「なぜ通信制高校を選んだのですか?」と聞かれたら、どう答えれば良いですか?
-
これは絶好のアピールチャンスです。
ネガティブな理由(不登校など)があったとしても、それを正直に話した上で、
「その経験を乗り越え、自分のペースで主体的に学習できる環境を選びました」
「空いた時間で〇〇という活動に挑戦し、△△というスキルを身につけました」というように、ポジティブな行動へと転換できた経験を語ることが重要です。逆境を乗り越える力や、自己分析能力の高さを示すことができます。
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