発達障害に理解がある東京都の通信制高校
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- 子どもの発達障害、どんな高校を選ぶべき?
- 発達障害に理解のある東京都内の通信制高校は?
- 発達障害サポートが手厚い学校選びのコツは?
この記事は、「東京で発達障害/グレーゾーンの生徒を受け入れてくれる高校を探している人」向けに書いています。
発達障害を抱えていると、高校へ進学するのは難しいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そんなときには、通信制高校へ入学するという選択肢も考えてみましょう。
東京には、発達障害へのサポート体制がある通信制高校も多いです。こちらの記事では、発達障害に理解がある東京の通信制高校を選ぶコツを解説します。
発達障害の生徒が通信制高校に向いている理由
全日制の高校の中には、発達障害への理解やサポート体制がある学校もありますが、程度の差はあれ、
「発達障害」
に対して理解のない生徒、教師が多い環境であることは避けられません。
発達障害の特性を持つ生徒は、
- クラスメイトとコミュニケーションがとれない
- 言語化が苦手
- 集中力が続かない
- 授業の内容が理解できない
- 黒板や教科書の文字がうまく認識できない
といった特徴がありますが、学校の授業についていけなかったり、周りとうまくコミュニケーションがとれず、不登校になる生徒も少なくないのが現状です。
通信制高校を選ぶメリット
一方、通信制高校は、
・毎日通学する必要がない(オンライン学習+通学頻度を選べる)
・発達障害や不登校経験のある生徒の在籍が普通
・発達障害への理解があり、カウンセラー資格を持つ教師も多い
など、発達障害を持つ生徒であっても通いやすい環境が整っています。
特に、「発達障害への理解がある教師や生徒が多い」という環境は、一般的な全日制高校ではないものです。発達障害を持つ生徒でも、通信制高校であれば、自分のペースで勉強ができ、高校卒業資格取得を目指しやすいといえるでしょう。
東京で発達障害に理解のある通信制高校の選び方
東京は高校の数自体が多いので、東京都内で通える通信制高校の選択肢も多いです。発達障害を受け入れてくれる高校を選ぶ際、どんな点を意識すれば良いのでしょうか。
1.発達障害に関する理解のある学校であること
まず、発達障害に関する理解のある学校であることです。
不登校の根本的な原因に発達障害があるケースも多いことが判明しており、発達障害を持つ子を積極的に受け入れる通信制高校が増えています。
中でも、臨床心理士などカウンセリング資格を持ったカウンセラーが常駐している学校は、発達障害への理解が深く、生徒本人もフォローをしてくれる人がいてくれることで安心して通えるでしょう。
療育や就職・進学のフォローも本人の個性に合った提案をしてくれるのでおすすめです。
2.発達障害に関する理解のある学校であること
学習障害などで学校の授業についていけない生徒の場合は個別フォローがあるかどうかも確認しておきましょう。
発達障害サポートを積極的に行っている通信制高校は、
- 個別に勉強のカリキュラムを作成
- 理解度に合わせた少人数〜マンツーマン指導
- 不登校生徒のための家庭訪問&勉強指導
など、発達障害の生徒であっても、高校卒業資格を得るための支援が整っています。
東京で発達障害を受け入れ可能な通信制高校は?
1.NHK学園高等学校
NHK学園高等学校は通信制高校のパイオニア的な存在で、放送事業によって培われた教育分野での情報の蓄積とインターネットを融合して学びの場を提供しています。
特に東京本校にある「総合学習相談・学習支援センター」には、スクールカウンセラー・ソーシャルワーカー、特別支援学校教諭免許を保持する方や養護教諭などが在籍しており、発達障害の方の学習に寄り添う対応が可能です。心のケアのほかに生活環境をサポートする体制が整っていることがおすすめできるポイントです。
こちらの通信制高校は多様性を重視する雰囲気があり、様々なライフスタイルに合わせて学べるよう工夫がされています。
特に日本で文部科学省から不登校や引きこもりの方のための教育課程を設けることを認められている唯一の通信制高校のため、自由度の高い教育プログラムがあります。
一般的な通信制高校と比較して約半分の通学でよいなど、通学での学習を極力減らして、自宅での学習をメインに学ぶことができるので、発達障害を抱えた人でも無理なく不便を感じることなく学ぶことができます。
カリキュラムにはNHKで放送されている高校講座が組み込まれており、視覚から学べる教材が充実していることも学びやすさにつながっています。
2.第一学院高等学校
第一学院高等学校は、在籍している教員の多くが心理療法カウンセラーの資格を取得していて、発達障害を含むメンタル面でのサポートが可能です。
加えて、日本臨床心理士会所属の臨床心理士がスクールカウンセラーとなっているため、不安や悩みを抱えた場合にはすぐに相談できる点が、発達障害の方にはメリットとなります。
こちらの通信制高校では学習方法にも工夫を凝らしています。脳科学分野の専門家との共同で「意欲喚起教育」というプログラムを開発し、マイナス思考にならずに物事をプラスで考えられるように思考回路を良い方向に持っていく形で指導していくことで内面を強化します。加えて、保護者と学校の連携を深めるための面談も定期的に行っています。
第一学院高等学校での学習スタイルは、生徒の状況や希望を重視して選ぶことができます。
特に集団行動を苦手とする場合が多い発達障害の方でも無理なく学べるよう、ネットを使って学ぶ通信のスタイルを重視したコースが設けられています。
通学は年に数回程度となっており、通学時間や学校で過ごす拘束時間が短いので、やりたい勉強に意識を傾けて学びを深めていくことができます。通学場所は全国にあり、東京でも数か所のスクーリング会場が設けられているので、無理なく通うことができます。
さらにネットを重視した学習スタイルには2つのコースがあります。高卒資格を短期で効率的にとるためのコースと、好きな時間に好きな場所で学べるコースですが、自分の目標やペースに合わせて柔軟に学ぶのに役立ちます。
また、ネットでの学習といっても、担任制が敷かれているため、必要なアドバイスやサポートが受けられる点もおすすめです。
東京でおすすめの通信制高校「八洲学園高等学校」
八洲学園高等学校は1992年の開校と設立は比較的最近ですが、発達障害の方とその保護者をサポートする体制が充実していて、在校生・卒業生からの評判が良い学校です。
特別支援学校教諭免許を持つ教員が常にいる体制としているため、相談しやすい雰囲気があります。
こちらの通信制高校での最終目標は、社会的な自立です。多様な教育ニーズを考えつつ、将来を見据えてどのように学びを進めるかを真剣に考えているため、発達障害の方におすすめといえます。
八洲学園高等学校では、学習環境として全日制・週に1日から3日程度通学するもの・インターネットなど個別での学習・訪問支援を行いながら学習するスタイルなど様々なクラスがあります。
特徴的なのは、発達障害などの方を対象に設けられている通学の「5年制クラス」です。高校の教育課程を通常の3年ではなく、5年かけて学びます。発達障害の方は人とのコミュニケーションを苦手にする方も多く、人と接する機会を抑えた通信制を選びがちです。
ですが、5年かけてコミュニケーション能力や適応能力を向上させるトレーニングを行ったり、就労体験を取り入れることで自立した社会人になるようサポートしています。
そして、通学スタイルであっても丁寧に生徒一人一人に合った指導をしている点に、生徒も保護者も安心感を抱くことができています。なお、東京では通学の5年制クラスが1つ、その他のコースは2つのキャンパスが対応しています。
東京でおすすめの通信制高校「明蓬館高等学校」
特にADHD、ASDへの支援に強いのが明蓬館高等学校です。
SNEC(Special Needs Education Center)と言って、発達障害の専門的な知識を持った支援員と心理士が常駐し、進学・就労に向けたサポートが受けられます。
場合によっては学校で心理検査も実施。生徒一人ひとりの発達障害の特性や得意不得意を把握し、それに合わせた教育カリキュラムを組んでいます。
加えて、明蓬館高等学校では、CONECと言って発達障害を持つ生徒の中でも特にパソコン、ゲームが好きな生徒を対象にプログラミングに特化したカリキュラムも開講しています。また、大学進学を見据えた勉強も可能。
発達障害とITの相性は良いケースが多く、サポートを受けながら将来の夢を実現するための学習が可能です。
学校の成績だけでなく、授業態度など様々な観点から評価を行うシステムを採用し、AO入試のサポートも手厚く行っている通信制高校です。
東京でおすすめの通信制高校「代々木高等学校」
代々木高等学校は発達障害全般に対応できる通信制高校です。
放課後デイサービスと提携して発達障害プログラムを組み、生徒一人ひとりの困りごとに合わせた支援を行うことで将来的な自立を目指します。
また代々木高等学校には、臨床心理士やメンター・カウンセラー、発達障害学習支援サポーターなど発達障害に関する知識を持ったスタッフが常駐しています。
家族支援カウンセラーも在籍しているので、発達障害を持つ生徒本人だけでなく、家族に対するフォローや本人への接し方のアドバイスも手厚くしてくれるところが魅力です。
発達障害に適した通信制高校を選ぼう
発達障害があると高校に通うのは難しいと諦めている生徒や保護者もいるでしょう。ですが、通信制高校という選択肢があります。
発達障害に体するサポートが充実していたり、就労に対しての相談に乗ってくれるところもあるので、まずはそれぞれの高校の特徴を調べて、無理せずに通えるところを探すようにしましょう。