不登校サポートが充実している通信制高校の選び方|おすすめ校も紹介

通信制高校やサポート校の生徒のうち、6割の生徒は、実は、不登校の経験を持って入学しています。

そのため、最近では学校にカウンセラーを常駐させたり、先生自身がカウンセリングの資格を持たせるなど、手厚いサポ―ト体制を整えている通信制高校が少なくありません。

このページでは、不登校を経験した人、学校に行きたくても行けない人の通信制高校の選び方を説明しています。

目次

不登校にどれだけ理解のある通信制高校かをチェック

不登校、というと特別な状況のように感じられるかもしれませんが、通信制高校は中高で不登校を経験した生徒の受け皿としての役割を担っていることもあり、不登校を経験した生徒の割合は少なくありません

人数の多い全日制高校では、不登校生徒に目が届かないこともありますが、通信制高校の場合は1クラスあたりの人数が少ないこともあり、先生との距離が近いのも特徴です。

また、一人ひとり学力レベルや、理解度が違うことも「普通」という文化がありますので、周りの目線を気にする生徒でも、無理なく通うことができる環境が整っているといえます。

とはいうものの、通信制高校のサポート体制は学校によって異なりますので、不登校を経験したり、学校に通うのが怖い人の通信制高校選びは、

「不登校に理解がある学校、サポートに力を入れている学校」

を中心に選んでいくことをおすすめします。

不登校に理解がある通信制高校の特徴は?

不登校生徒のサポートに力を入れている学校は、次のような特徴があります。

  1. 学力レベルに合わせた指導体制がある
  2. スクールカウンセラーが常駐している
  3. 教師がカウンセラーの有資格者である

たとえば「第一学院高等学校」では、小中学校の復習〜大学受験対策まで、学力別に4つのステージを準備しています。科目毎にステージを選択することができるので、「授業についていけずに学校に通うのが嫌になる」ことを避けられます。

また「クラーク記念国際高等学校」では、内閣府認定こども教育支援財団が認定する「学習心理支援カウンセラー」の資格を全教員が取得しています。担当教員がカウンセラー資格を持っていることで、不登校生徒のメンタルケアもしやすいといえます。

不登校生徒のサポートに力を入れている通信制高校は、学校の特徴やコース、サポートなどの項目に上記3つの項目がわかりやすい明示されていることが多いです。まずは学校資料を取り寄せて、サポート内容を確認してみましょう。

不登校生徒が入学を考えたほうが良い学校

専門技術や資格取得を目的とした学校

逆に、入学すると「イメージと違った」となりやすいのが、専門授業や資格取得が充実している通信制高校です。

通信制高校には、アニメや漫画、ファッション、美容など本格的な専門授業が学べる学校が多くあります。

しかしこうした学校のサポートは、「専門スキルの修得や資格勉強のサポート」や「自己実現」に向いているため、不登校を経験した生徒にとっては、満足なサポートが受けられないこともあります。

通学サポートがない学校

通信制高校は学校に通うことなく単位取得/高校卒業を目指すことができますが、完全に通学がないコース(通信コース)を選んでしまうと、勉強の管理が自分でできなかったり、単位取得が進まないということになりかねません。

毎日通学をする必要はありませんが、「週1日〜」くらいのペースでは登校したほうが、高校卒業はしやすいといえます。

もし、どうしても通学ができないという場合は、オンラインでのサポートが充実している学校を選ぶようにしましょう。たとえば「N高等学校」では、オンラインで生徒の学習やスクールライフをサポートしてくれる「メンター精度」を用意しています。オンラインでの個人面談、三者面談、スクールカウンセラーによるカウンセリングなども受けられる環境が整っています。

通信コースはサポートが限られている通信制高校も多いので、学校選びは注意しましょう。

不登校サポートに力を入れている学校例

聖進学院

学費662,000円〜(詳細)
*通信コース/就学支援金適用時
*通学にかかる費用はキャンパスによって異なります
開講コース普通コース/個別コース/はるかぜ教室
入学時期新入学:4月 10月 / 編入転入:随時
本校所在地埼玉県さいたま市南区南浦和2-41-5
キャンパスさいたま

通信制サポート校の「聖進学院」では、教室で学ぶ通学コースとは別に、通学ながら「個別」で勉強指導を受けることができるコースを用意しています。登校日数も自分で決めることができ、慣れてきたらグループ学習→集団学習に移行ができるなど、生徒に合わせた登校スタイルを柔軟に選択することができます。

また、発達障害を持つ生徒専用の「はるかぜ教室」も用意。小中学校の勉強のやりなおしや、認知機能を向上させるトレーニング(コグトレ)、対人関係を円滑にするためのソーシャルスキルトレーニング授業など、生徒の自立を応援するカリキュラムが整っています。

トライ式高等学院

学費664,000円〜詳細
*通信コース/就学支援金適用時
*通学にかかる費用はキャンパスによって異なります
開講コース【普通科】高校卒業を目指すコース
【特進科】大学進学を目指すコース
入学時期新入学:4月 10月 / 編入転入:随時
専門授業特進科(大学進学コース)
本校所在地東京都千代田区飯田橋 1-10-3
キャンパス全国に100キャンパス

家庭教師のトライが母体の「トライ式高等学校」では、高校の勉強についていけない生徒に対し、小中学校の勉強から遡ってマンツーマンで勉強を教えてくれる体制が整っています。

集団授業はで受けることができなくても、大学に進学はしたい、勉強はしたい、と思う生徒は少なくありません。マンツーマンで勉強をみてもらえる環境があることで、大学進学・難関大進学を目指すことができます。

YMCA高等学院

学費74,720円〜詳細
*通信コース/就学支援金適用時
*通学にかかる費用はキャンパスによって異なります
スクーリングYチャレンジコース:5日/週
マイスペースコース:2日/週
スタンダードコース:1~5日/週
開講コースYチャレンジコース
マイペースコース
スタンダードコース
入学時期4月、10月(転編入は随時入学可
本校所在地大阪市天王寺区生玉寺町 1-3
キャンパス千葉/東京/神奈川/埼玉/茨城/大阪/兵庫/奈良/和歌山/京都/三重/滋賀/岡山

YMCA高等学院は、不登校や発達障害のある生徒に手厚いサポートを提供する通信制高校です。

少人数制で基礎からの学び直しができ、習熟度別指導やカウンセリングなどの手厚いサポートが特徴です。発達障害のある生徒にも個々の特性に合わせた学習支援が行われています。

YMCA高等学院は、不登校や発達障害のある生徒が安心して学べる環境を整備しており、生徒一人ひとりのニーズに寄り添った教育を実践している通信制高校といえます。

不登校サポートが充実している学校の資料を取り寄せよう

このように、各学校によって不登校へのサポートの仕方や取り組みはことなります。

まずは学校パンフレットを取り寄せて不登校サポートを確認したり、実際に学校訪問を行って、学校の設備や先生・生徒の雰囲気を確かめることをおすすめします。

不登校サポートに力をいれている学校資料を取り寄せる→

おまけ:不登校サポートに力を入れている学校一覧

カウンセリングや不登校サポートに力を入れていたり、発達障がいへの理解があり、サポート体制を整えている学校をまとめました。

実際のサポート体制に関しては、電話や学校訪問でお確かめください。

カウンセリングに力を入れている学校飛鳥未来高等学校 | 学芸館高等学校 | 鹿島学園高等学校 | 星槎国際高等学校 | 北海道芸術高等学校 | 代々木高等学校 | 聖進学院 | 中央高等学院 | 東京国際学園高等部 | 東京文理学院高等部 |
発達障がいへのサポートがある学校星槎国際高等学校 | つくば開成高等学校 | KTCおおぞら高等学院 | 聖進学院 | 東京国際学園高等部 | 代々木高等学院

通信制高校を検討している
すべての家庭に読んでほしいこと

「通信制入ったけど子どもが辞めた」

全日制と比較して自由に学べると評判の通信制高校ですが、中には失敗したという声もあります。

その後悔の声は「学校と合わなかった」に集約されます

不登校支援がある学校を選べば良かった

「通信制高校は不登校生徒を受け入れてもらえる」という安易なイメージで選ぶんじゃなかった。自主学習が基本、不登校生徒へのサポートはなし、やる気がある人だけ引き上げるという感じ。不登校支援がある学校、時間かけて選べば良かったなあ

学費の安さで公立を選んで失敗

通信制高校ならどこも一緒でしょと、公立を選んだら大失敗。家から遠いし、週2日は通わないと単位取れないし、勉強もつまらない。3年間とても保ちそうにない…。

近所にあるから、学費が安いから、そんな理由で比較をせずに選んでしまうと、学校と合わずに辞めてしまうことも多いです

後悔しないためには、通学エリアにある学校を3~5校比較するのは必須

通信制高校の一括資料請求サービスを活用すれば、住所を入力するだけで、通学エリアにある学校のパンフレットを簡単に取り寄せることができます。

学校のパンフレットを見比べるだけでも特徴はわかりますし、「この学校だけは違うな」と取捨選択もできます

簡単に取り寄せることができるので、通信制高校の比較がまだできていない家庭は、利用してみてください

人気校は早めに募集を締め切る学校もあります。出願には学校説明会の参加が必須、など学校によって条件があることもあるので、募集要項は急いで取り寄せ確認しましょう

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