この記事は、「北海道で発達障害/グレーゾーンの生徒を受け入れてくれる高校を探している人」向けに書いています。
発達障害を抱えていると、高校へ進学するのは難しいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そんなときには、通信制高校へ入学するという選択肢を考えてみてください。
北海道には、発達障害へのサポート体制が万全の通信制高校があります。こちらの記事では、発達障害に理解がある北海道の通信制高校の紹介、学校を選ぶコツについてお話します。
発達障害の生徒が通信制高校を選ぶべき理由
発達障害に適した学習はひとくくりにできない
発達障害をもつ生徒は、なかなか集団行動に馴染めなかったり学習意欲が保てなくて、周囲と同じ歩調で進むことに困難を抱えています。
しかしその問題は本人だけの力でどうこうできることではなく、周囲の適切な支援が必要であることはあまり知られていません。
一口に発達障害といっても自閉症スペクトラム症候群(ASH)、 注意欠陥・多動性障害(ADHD)、 学習障害(LD)などがあり、その障害の度合も性質も様々です。
グレーゾーンにいる生徒も含めれば、その数は更に増えるでしょう。
当然学校側も生徒一人一人にあったやり方を考えていかなければならず、一律な対応ではうまく行かなくなることは明らかです。
全日制の学校では生徒の人数も多いのですから、一人一人の障害に見合った対応をとることは難しいでしょう。
その点通信制の学校なら生徒一人一人に十分な時間をかけることができるので、進学先として最適だと言えます。
きっちりと単位をとり卒業することができれば、全日制と同じ認定を受けられるという点も通信制をおすすめできる理由の一つです。
一つのことを長続きできないという性質は、発達障害をもった生徒の多くに見られます。
そういった発達障害特有の性質を受け入れた上で、その子の得意なことを伸ばす教育に取り組んでいる通信制高校もあるのです。
北海道の発達障害生徒の受け入れ事情
北海道では発達障害の支援のために、発達障害支援センターを各地に設けています。
この施設では発達障害を抱えたご家族の相談に乗るだけでなく、広く社会の全員が発達障害に対する正しい認識を持てるような情報発信を日夜行っています。
発達障害者支援センターが行っている活動の一つに、虎の巻の発行があります。
これは発達障害の当事者が日常の様々な場所で引き起こすトラブルと、その解決法が書かれた読み物です。
当事者家族もそうでない人も、読むことで様々な気づきを得られると思います。
支援センターの窓口は居住地によって違ってくるので、近くの役所のホームページなどで窓口の場所を調べておくといいでしょう。
北海道で発達障害に理解のある通信制高校の選び方
発達障害をもった生徒が自分にあった学校を選ぶ時には、3つの事柄に目を向けるべきてしょう。
注目しておくべき点その1:学校の発達障害への受け入れ体制
1つ目にはその学校が、発達障害に対する受け入れ体制を整えているのかということが挙げられます。
社会福祉士や臨床心理士の資格を持つような、専門のカウンセラーがいるかいないかでは、学校生活から得られるものも大きく変わってしまうでしょう。
専門家の指導のもと SST(社会生活技能訓練)やライフプランの組み立てなどを通して自分を表現する力を学ぶことも、発達障害を持つ学生にとって生きていく上で重要になってくるのです。
学習障害などの影響で他の生徒よりも学習が遅れている生徒向けに、その子のレベルにあった指導を行えることも、受け入れる側に求められていることの一つだと考えられます。
注目しておくべき点その2:スクーリングに関して
2つ目はスクーリングの時期と回数が、生徒にあっているかということです。
学校にいくことは普段の生活とは異なるので、障害を持つ子供にとっては大きなストレスになってしまいます。
受け入れ先の学校が柔軟な対応をとれないと、そのまま不登校になってしまうことだってありえるでしょう。
本人が行きたくないと言っているのに、強引に通わせるということだけは避けなければなりません。
無理せずに自分にあったペースで通える環境が、大切になってくるのです。
注目しておくべき点その3:試験の形態
3つ目に重要なことは、その学校がどのような形態の試験を選択しているかです。
発達障害の学生は自分の興味のないことには、あまり注意を払いません。
なのでどうしても得意な教科、不得意な教科が出てきてしまうのです。
ですからなるべく学力を必要としない選抜方法を選択している学校のほうが、望ましいと考えられます。
以上の3つの事柄を抑えておけば、学校選びに失敗することはないはずです。
北海道で発達障害を受け入れ可能な通信制高校は?
北海道でおすすめの通信制高校「飛鳥未来高等学校」
年間学費 | 学費45万円 |
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通学コース | 進学コース、補修コース、メイクライセンスコース、ネイルライセンスコース、美容師資格取得コース |
住所 | 北海道札幌市中央区大通西17-1-15 |
北海道で発達障害をもった子供を受け入れている学校の中で、おすすめしたいのは飛鳥未来高等学校です。
飛鳥未来高等学校は三幸学園が経営している通信制の高校で、全国に系列校をもっています。
この学校は通信制の高校なのにオリジナルの制服を持っていることで有名です。
発達障害の生徒だけでなく芸能活動をしている生徒や、不登校の生徒も通っているのでとても自由な校風だといえるでしょう。
カリキュラムだけでなくスクリーニングの日数も自分で決められるので、発達障害を持つ生徒には魅力的に映るのではないでしょうか。
スクールカウンセラーも常駐しているので、きめ細やかな学習サポートや、メンタルサポートにも期待することができます。
入学試験は書類選考と面接選考だけなので、知識に偏りがある発達障害の生徒にも門戸が開かれていると言えます。
しかし全く選考がないわけではないので、きっちりと面接対策をしておくことが必要になるでしょう。
飛鳥未来高等学校を経営している三幸学園は他にいくつもの学校を持っているので、その施設を利用してネイルや美容師の資格を取るという選択肢もあります。
発達障害の生徒は一つのことにのめり込む力があるので、資格を取ってみるのもいいかもしれません。
北海道でおすすめの通信制高校「クラーク記念高等学校」
年間学費 | 22万円〜 |
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通学コース | フレックス型コース、登校日数自由型コース、月1~2日通学型コース、日数選択型 |
住所 | 北海道札幌市白石区平和通2北11−18 |
クラーク記念高等学校は週五日通うコースが基本ですが、発達障害の生徒にも門戸が開かれています。
学習心理支援カウンセラーという国に認められた専門家が、生徒の指導に当たってくれます。
登校スタイルも多様なので、きっと自分にふさわしい方法が見つかると思います。
興味があるのなら様々な資格を取れる仕組みもあるので、担任の教師に相談して見るのもいいかもしれません。
担任と気が合わないと行ったトラブルも、パーソナルティーチャー制があるので心配いらないでしょう。
この制度は生徒が担任の教師を自分で選べるというものです。
クラーク記念高等学校の入試方法は学科試験と面接と作文からなっています。
学科試験と言っても国数英の三教科だけで面接と作文がメインになるので、発達障害の生徒もそれほど心配しなくて良いでしょう。
面接と作文で問われていることは、どれだけこの学校で学ぶ意欲があるかだけですからその点をアピールするといいと思います。
北海道でおすすめのサポート校「トライ式高等学院」
年間学費 | 学費50万円〜 |
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通学コース | コース在宅コース、高卒認定コース、ネットコース、フリースクールコース、通学コース |
住所 | 北海道札幌市北区北9条西3丁目10−1小田ビル |
トライ式高等学院の特徴としては自宅学習を行う際に、専門教師が直接訪問してカウンセリングと学習指導を実地できると言う点が挙げられます。
家庭教師のトライが長い間蓄積してきたノウハウがあるからできることで、他の通信制の高校では真似できないことでしょう。
専門家のサポート体制も充実しているので、安心してスクリーングをすることもできます。
入試スタイルは面接と作文からなっているので、学科に不安のある生徒も挑戦することができるでしょう。
発達障害に適した通信制高校を選ぼう!
発達障害があると高校に通うのは難しいと諦めている生徒や保護者もいるでしょう。ですが、通信制高校という選択肢があります。
発達障害に体するサポートが充実していたり、就労に対しての相談に乗ってくれるところもあるので、まずはそれぞれの高校の特徴を調べて、無理せずに通えるところを探すようにしましょう。